Umep (ウメップ) [新着ごあんない(本)]
この人にこれをやらすと奇跡が起きるということがたまにある。
ただ、往々にしてそういう場合、その人は決して望んではいない特殊技術だったりする。
例えば、営業区域先でことごとく目的の人に会うタイミングを外してしまう人。友達間で、ものすごく話題になるような現場に居合わせない人。ここぞという時に声が裏返って真面目な話ができず失笑をかう人。なんか、食いっぱぐれる人。
うめかよさんも絶対にそういう特殊技術を持っている(はず)な人で、もしかしなくても、それをうまくいかせることができた奇跡の人なんじゃないかと思います。
『うめめ』から早いもので、もう4年ですね。4年前に自分が何していたかも忘れましたが、出会った本とそれをどう売っていったか、それだけは克明に覚えているのが書店員の性です。先日、リトル・モアさんに仕入れに行ったとき、そんな話を延々としてしまいました。
以前、直接お会いした時も、この人があの写真をとっているのはうなずけると唸るように納得したものですが、そうは言っても、わたしたち本を仕入れる者が、4年前のように同じアンテナでやれと言われると相当に困るわけで、人は時間とともに変化するのに、うめかよさんは新作を見る限りでも、驚くほどに変わりません。
わずかですが、『うめめ』の「興味」の部分が時折とげのように刺さっているようなのがないくらいで、でもそれはマイナスになっているとは全然思わず、写真家として生きている、うめかよさんを見たようにも思えます。
上の写真は、ポストカードをうっかりいただき、サイン本におつけしております。
そして、同じく、リトル・モアの『真夜中』最新号の10号です。
わたしがどうして10号を入れたか、それは、『未来ちゃん』でお世話になった川島さんの新作が載っているからです。「パリん子ちゃん」かわいい~。パリで撮影しているとお聞きしておりましたので、お洋服なども気になっていました。大満足です。
そして、もうひとつ。
星野源さんの小説も入っています。星野さんエッセイもいいのですが、小説、これがまたいいのです。いつもなぜかねじれたり、ひねったりしている。そんな捻り具合が、すばらしMAX(造語)です。
『Umep』 うめかよ リトル・モア ¥2100
『うめめ』 うめかよ リトル・モア ¥1890
『真夜中 №10』 リトル・モア ¥1260
通信販売も承っております。
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