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『すすきみみずく』再入荷 [ひぐらし硯 本のこと]

CIMG3810.JPG先日のみちくさ市の時に、商店会の会長さんから、昔の「すすきみみずく」というものを見せていただきました。円筒のプラスチックケースに大事そうに入っていました。

そもそも、すすきみみずくの由来ですが、

病気の母親の看病をしながら暮らしている久米(くめ)という娘は、貧しくて薬も買えずにいながらも、鬼子母神に欠かさずお参りをしていたら、気の毒に思った鬼子母神が蝶になって、すすきみみずくの作り方を久米に教え、それが飛ぶように売れ、薬も買えるようになり母親の病気を治したという民話から来ています。

もちろん、今でも、鬼子母神のお祭りの際には境内で売られていたり、この界隈でも常時とりあつかっているお店もあります。

「昔のはちょっと肩の張りが違うんだよね」と会長さんはおっしゃっていました。

小さな違いに、大きく揺さぶられた心地がしました。

この出来事を言い表すのに、きっと賢い人だったら、もっと上手に、難しい言葉や原稿用紙1000枚分くらいの説明で、みんな納得させることもできちゃうんじゃないかなと思うと、言葉足りない自分に残念です。

小さな違いは、あまりに普段のことすぎて、いや普段だからこそその違いは大差のないこととして、時間の流れるままにおいてけぼりにされがちです。それはどんなに大きな声で「違う」と言っても、ごくごく「いつものこと」なのです。大差ないことで、大事なこととだと大きな声でいうほどのものじゃない。

だって普通のことだもの。それも当然。ほんとに当たり前のことなのです。

いつものことって、簡単だけど難しい。

大事なことが、本当に大事なことだと気がつくのは、それを失ってからなのかもしれません。


ということで、豊島区親子読書会から発行している『すすきみみずく』をご案内いたします。

『すすきみみずく』 豊島区親子読書会 ¥300

30年前くらいの親子読書会の親子さんたちが、すすきみみずくの民話を版画紙芝居にしました。それが元になっています。

わたしは、この絵が可愛いと思いました。

CIMG3811.JPG新聞でも紹介されたようで、お問い合わせで売れ切れておりましたが、入荷しました。
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