『マトリョーシカ大図鑑』 [新着ごあんない(本)]
まず驚くのは、マトリョーシカの数の多さ。そして、沼田元気さんのプロフィールがマトリョーシカ軸に書かれていること。
マトリョーシカ、なにゆえこの子は存在するのか。日本のこけしに、とか、いいや寄木細工から由来するという話もありますが、日本の工芸品を参考にしたというのは間違いではないようです。そして案外歴史も浅く、パリ万博あたりで作られたということも、意外な感じです。といって、歴史があるからいや浅いからという理由で、人は魅せられるわけではなく、魅せられてしまうから人は理由をつけるものなのです。
理由がなければ、人は好みを語れないのか。いいえ、否。
やっぱり、面白いものは面白いし、楽しいものは楽しいし、身体に合わないものは合わないし、悲しいものは悲しい。それに、かわいいものはかわいい。なんでも「かわいい」ですませるんじゃないと、いう方もいらっしゃるかもしれませんが、自分がかわいいなら、それでいいのではないでしょうか。
だって、かわいいのだし。理由はいらない。
『マトリョーシカ大図鑑』 沼田元気 二見書房 ¥2520
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