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江戸っ子 [ひぐらし硯 本のこと]

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「江戸っ子」 古書[本]

「江戸っ子」と聞けば、わたしが思い出すのはこの言葉。
「江戸っ子はやるものである。なるものではない。」

『江戸っ子はやるものである』の著者、渡辺文雄さんの言葉なのですが、確かに、思い当ることもあるようにも思えてきます。「最期は、つゆいっぱい浸して蕎麦が食いたい」と落語のオチようなことがあるかもしれませんし、なかなか昨今「やせがまん」というのも、周囲への心配りの環境がないところですと、キツイところです。

季刊「江戸っ子」を手にした当初は、この雑誌なに?という感じがとっても大きく、なんだかとっても腑に落ちないものがありました。それは嫌な感じではなく、とっても気にかかる感じで、です。

「趣味・娯楽」というのには、いささか専門的で高等な感じもしますし、なんとなくページレイアウトや写真などの内容から見てもなぜかとてもお金がかかっていそうな雰囲気に気後れしてしまいそうです。名前を聞けば膝を打つような豪華執筆陣というわけではないものの、それこそ専門の方を配しており、手堅いというか、中味がしっかりしているようにも見えます。

「啓蒙」の匂いがする。批判の意味じゃなく。いい意味で。それは昔でいうところの権威とか、「ステータス」という言葉も美徳に感じた頃のものである故の、匂いかもしれませんが、嫌じゃない。きっと実直な作業がそうさせているのかもしれません。

時に、専門の方が一般の方にわかりやすく、面白おかしく伝える番組などが流行っているようですが、そこには受け手側の背伸び感がないなと常々感じています。なんとなく、大口を開けて、ただ「教えろ」というのもはしたないなぁと感じており、できればここは笑顔で乗り切りこっそりと調べて、次にはきちんと相手にいい返しをしたいというのが、もうちょっとあってもよいかな、と。もちろん、自己反省気味に書いています。

なんか、この雑誌、「やせがまん度」が高い感じがする。それが第一印象です。

そうした「やせがまん」がちょっとした美徳に感じられていた時代もあったな~とページをめくってたら、ちょうどその頃の雑誌であったというのを調べて知りました。なんか合点がいっちゃいました。

時代と雑誌は、ともに寄り添うものなのかもしれません。
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