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時間とお金とレシピ [ひぐらし硯 本のこと]

CIMG5432.JPG結構前のこと、料理に凝ったことがありました。

ただ普通の人の「料理に凝る」というのは、きっと、大がかりなものを連想させるかと思います(まあわたしのも大がかりと言えば大がかりです)が、ある日、魚柄さんの『清貧の食卓』をぺらぺらと職場で読んでおりましたら、とても面白く、どんどんとのめりこんでいったのでした。

そこからが茨の道だったような気もします。

乾物に目覚め、さらには自分で作る調味料やチーズやソーセージなどなど、粉ものは自分で作ったほうが安くておいしいという説にも、みごとにのっかり、夕食の支度をしながら、ビニールでくるんだ翌日食べるうどんを踏み踏みしておりました。

ある日食卓に、自家製のソーセージと、これも自前でトマトソースを作ったのでスパゲティーにしたかったのですが、生パスタが作れず。代わりにうどんにして、箸休めにお漬物がのったのを見て、ふと我に返り、これってどうなんだろうと疑問に感じたころから、自分の暮らしや嗜好に合わせたレシピというものがあるような気がし始めて、自分はどういう生活がしたいのか?を考えるようになったように思います。

『うおつか流 台所リストラ術』 農文協 魚柄仁之助
(古書ですので、店頭にない場合は御品切れとなります、どうぞご了承くださいませ。お取りおき、通販も承ります。お気軽にお問い合わせくださいませ。)

今更ながらに、このタイトル見て、バブル崩壊のあと、「リストラ」って言葉が出始めたな~ということをつい思い出してしまいます。こうしたのも、なんとなしに「時代」を感じ、くすぐったくも興味深いところですね。

CIMG5438.JPG結局、栗原はるみさんのレシピに戻ってしまったりして。当時はこうした本があまりなかったので、嬉しかったのを憶えています。

このヨーグルトアイス。良く作りました。

いまでは写真も色あせ、さらに言えばちょっとバタくさいというか、昔の洋書をみているような感じのテーブルスタイルですが、その当時これが新しかったんだよなぁとパラパラと、値つけをする時に、ついつい見てしまいます。レシピの写真といえども、時間の経過も味わいになってくるのですね。

『栗原さんちのおやつの本』 文化出版局 栗原はるみ
(古書ですので、店頭にない場合は御品切れとなります、どうぞご了承くださいませ。お取りおき、通販も承ります。お気軽にお問い合わせくださいませ。)
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パスタのレシピ

こんにちわ♪(´ε` )
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
by パスタのレシピ (2011-08-19 19:30) 

ひぐらし文庫 4560070512

ありがとうございます。

一見、料理の本などは同様のレシピは無限大にあり、常に同じような料理が、時代や世代の変化に合わせて、新しい本がどんどんでており、古本の存在はおいていかれがちですが、時代とともに寄り添った本だけに、違う味わいが感じられます。

きっと、新しくいまの方に合わせてどんどんとレシピを作られる方がいらっしゃるからこそ、なのかもしれませんね。

またのお立ち寄り、お待ちしております。
by ひぐらし文庫 4560070512 (2011-08-20 12:21) 

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