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わたしとあなただけの本 [ひぐらし硯 本のこと]

CIMG5944_copy.jpg『透明人間⇆再出発』を、プレゼントしたいので頁に付箋を貼ってラッピングしてほしいとお客様を承ったのはいいものの、この本、詩集ページは蠟引きなのでどうすればいいのだろうと、ネットで発言されている書店員さんがおりました。

そこでお話が出たのはマスキングテープ。
で、わたしもやってみました。

マスキングテープ。何個か買ってストックしている方はわたしだけではないと思います。なんとなく、なんかに使えるんじゃないか?と、幅も柄もたくさんの種類があり、限定っぽいものもあったりするし、見るだけで楽しくなります。

CIMG5941_copy.jpgわたしは、柄のないものの方をよく使用します。それはサインペンでメモを書き込みできるから。値札にもPOPにも使用します。値札にしても、爪ではがしたとしても跡が残らないので助かります。

柄がもうちょっと豊富にあればもっと楽しめるかもしれませんし、最近のものはメモ代わりになるようなデザインだったり、アイディアが広がるものが多くでていますので、切ったり貼ったりするだけで世界でたった1冊の本になるはずです。CIMG5942_copy.jpg

メッセージや感想など、もしかして、雰囲気に合わせ小さく自分の撮影した写真など添えても、いいかもしれません。それはセンスとやる気次第かも。きっと出来上がった本は、印象も全く別モノになりそうです。

どんどんと手を加え、どの本屋さんにも売っていない本にしてみませんか?自分のものに、そして、贈る人の大事な1冊にしてみませんか?
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母の台所、娘のキッチン [ひぐらし硯 本のこと]

この本を手にしつつ、最近、そういえば家政学って聞かないなぁなどと、思い出しました。家政学の説明は専門ではありませんので触れませんが、以前よりも、家や家庭というものをまず先に考えることは少なくなってきたように思います。生活科学とか名称を変えているところも大学ではありますね。

CIMG5937.JPG『母の台所 娘のキッチン』 藤原房子 新潮文庫

昔は専業主婦の方も多く、「家事手伝い」なんていう未婚の女性もおりました。

もう30年以上前の本など読んでいますと思うのですが、専業主婦になった女性たちも本当は世の中、社会に認められる人になりたいと思っていたんでしょうね。でも、そもそも家庭は比較評価をしたり価格をつけること自体おかしなことで、社会とは違う枠にあるわけです。それでも、なにかが物足りない。

今では驚くほどの本格的な世界の料理や編み物、裁縫など、一般家庭で読まれていたと思われる本でも、「そりゃわたしには無理」となる内容も多くあります。それほど市販のものというものがなかったというのも原因でしょうが、当時の女性の方々は新しい技術をもっと吸収したり向上したりと、真面目に考えていらっしゃる方が多かったのでしょうね。そんな印象を受けます。

昔から伝わる文化や教えを守っていきたいという警告を発するようなものは、80年代に多く見かけます。周期があるのかもしれませんね。ちょっと間をおいて、わたしの二十歳代の頃と言えば、おばあちゃんの頃のように障子貼りもしなくてもよくなったし、ジャムだって買った方が自分が作ったモノよりおいしいものが海外からでも取り寄せできる世の中で、あの頃、作る理由のできる本が欲しかったような気がしています。

最後のページの資料など、とても興味深いものでした。
CIMG5933.JPG
うどんそば、味噌や醤油を作ってた親を見ていた世代は、子供にパンやジャムや乳製品の作り方を伝えたいと思ってるのがなかなか面白いです。食生活以外のものでも、障子貼り和裁洋裁など、同じように、わかりやすい結果に思わず唸ってしまいます。いままでにない技術であったからこそ、伝えたいと思っていたのでしょうね。時代を感じます。

今の塩麹のブームなんて、この調査された方々など、どう思われるのでしょうか。

今の二十歳くらいの女性の方々は、料理書や編み物の本をどういう気持ちで求めているのでしょうか。とっても気になります。

*こちらの商品は1点ものですので、お品切れの際にはご了承くださいませ
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yakk vol.4 [新着ごあんない(本)]

以前ご紹介させていただいた、yakk vol.3ですが、新しい号が出ました。

webから見ていると、やや甘めの感じのするものなのかしらんと思っておりましたが、前回、手にしてみて思ったよりなんだかパンチが効いているな~というのが先に来て「予想外」という言葉が頭に浮かびました。今よく巷で言われます「zine」と呼ばれるものって、海外からきた名称(当然)でもあるし発生由来からか、わりとおしゃれ?アート系?そんな感じのイメージですね。

CIMG5932_copy.jpg
ただこの『yakk』どちらかと言えば、かつて呼ばれていた「ミニコミ」という感じです。と、言われるとなにやら魔法が解けたような面持ちもしますが、そこはやはり美大生!「こ」ひねりできております。

「ふりかけ」の冊子では、アンパンマンのふりかけの中でどれが一番おいしいかという品評会を繰り広げつつ、合い間には、ふりかけパッケージとアートの融合を彼女たちの限界の限り試みております。実にほほえましい。

CIMG5930_copy.jpg「リア充すごろく」のコマには「ともだちの家で酒を飲んだはいいけどその友人の半纏にゲロを吐き、居づらい年越しを迎える」とあります。なんてリアル!まさにリア充!リアルに溢れたコマです。もちろん背伸び感のあるものもかわいいけど、うっと胸を打つリアルの方が、誰に対してもずかずかと入り込んでくるせいかずっと印象強く感じられます。反則よね。[黒ハート]

他にも冊子「秋のドヤ服」の冊子など収録。
ドヤ服・・・・。これもまた・・・・

わたしが書いていくと、どんどんおかしな方向になりそうなので、実際のものをご覧いただいてからお買い上げいただくのもよいかと思います。
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第14回 みちくさ市 と3月営業後半のお知らせ [店舗情報]

いよいよ明日。
みちくさ市が開催です。

今回は手創り市と重なっている開催だけに、今日の雨がとても気になりますね。

*******3月後半の営業時間変更お知らせです。*********

3月17日(土)12:00~18:00
3月18日(日)11:00~18:00《みちくさ市→雨天順延の場合20日》
3月20日(火・祝)11:00~18:00振替営業
3月21日(水)振替休

*********************************

となります。

いつもギリギリでのご案内失礼いたします

話、変わり::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

先日、古本の値付けをしておりましたら、『これをダジャレで言えますか?』で手が止まりました。

CIMG5926.JPGところどころに印、ページを折ってある、今流行りの痕跡本。

その折ってある場所が野球ダジャレだったり、どうしてその箇所に印を?使えそうだと思ったのか?使えたのか?はたして使って、場は和んだのか?コンディションチェックをしつつ、とても心配になりました。

新刊の際にも販売していた記憶があります。

当時とても売れていたものでしたがパラパラと手にしたときに、どうしてこれが売れるのかがわたしには理解できませんでした。

でも、新刊時のまっさらなものより、現在こうして手にしている痕跡本の方が格段に面白い。新刊のときよりも格段、ならば、そりゃ値段も格段に・・・・といいたいところですが、そうもいきませんので、お手頃価格とさせていただきました。

新刊よりも面白い古本という現象もまた本の奥深さを感じられ、ダジャレ本を読みふけりました。ドラマ仕立てのセリフ(なんで熊に襲われる設定?)もあり、鼻も膨らまないほどの小ネタページあり、充実した人生を営む人間にとって、まったくもって弁解の余地もない無駄な本です。

ただ、「ホントにホント、ホントニー・ヒューストン なんちって」
は、いつか一生に一度でもチャンスがあれば、使ってみたいです。

*古書1点ものですので、お品切れの際ご了承くださいませ
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紙ナプキンおためしセット [新着ごあんない]

点と線模様製作所さんの紙ナプキンです。

紙ナプキンを頻繁にご使用される方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか。お客様の多いお宅でしたら、常備されているかもしれません。よく高級なスーパーマーケットに見られるということはそうなんではないか?と。ワイン売り場の横などに添えてありますよね。こうしたお店をいつもご利用の方はおそらく乾きモノもサキイカではなく、ミックスナッツとかレーズンなどなのだろうと目を閉じつつ妄想したりします。

実際、自分の暮らしの中でどれくらい紙ナプキンというのは重要なのだろうと思うと、下位から数えた方が早いかもしれません。ここ1年、「必要なもの以外は買わなくてもいいのかも」と思っています。これはわたしが特別そう思っているわけではないと思っています。と、入荷商品のご案内をしているのにおかしな話ですね。

とはいえ、必要なものってなんだろう?と思うこともあります。

CIMG5910_copy.jpg 点と模様製作所 紙ナプキン 
mori+どしゃぶり(各2枚計4枚) ¥50






CIMG5917_copy.jpg点と模様製作所 「リスの森」セット
レースナプキン(2枚)+コースター(1枚)リスの森 ¥150

こちらは、倉敷意匠さん、点と模様製作所さんの制作のものです。

本来なら、もうちょっと多めの枚数で販売されているものを、少しというかかなり、小分けにしてみました。これくらいなら一度の食事で使いきれる感じなのではないかしらん?と。いかがでしょうか?

ふたりのときも、ひとりのときでも、なんとなく試してみたいという気持ちにも、ちょっと特別な日にも対応できるセット数かと思います。
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遅くなりましたが。3月のひぐらし文庫 [店舗情報]

1月末、2月と、どんどんと先延ばしにしておりましてすみません。
今月も営業カレンダーを書けずにおります。ただ、お客様にもご迷惑がかかりすので、
3月中にはなんとかメドをつけ、ご報告できればと思っております。

それまでは、営業日変わらず。

定休日:火曜
平日:12:00~20:00
日・祝日:11:00~18:00

となります。

どうぞよろしくお願いいたします。

CIMG5918.JPG他 今後のお知らせで。

3月13日(火)
わめぞTV 20:30~
後半開催の盲本道対決は古本業界だけではなく、
新刊書店業界の方も必見です!見どころ満載!

3月18日(日)
鬼子母神通り みちくさ市:11:00~16:00
手創り市:9:00~16:00


画像は古書往来座さんのスタッフの方が制作しているフリーペーパー「名画座かんぺ」です。絶賛映(画)活(動)中のご本人が必要にかられて作ったのが素です。

いままであったようでなかった、でも欲しかったものが生まれた。それってすごいこと!

「名画座かんぺ」の表紙は古書往来座店主の版画です。
これも作業工程を聞くにつれ目からうろこの技でした。

*当店では配布しておりませんが、古書往来座他映画館などでも配布しております。詳細は往来座さんブログにて
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忘れ物をとりに。 『チェブラーシカ配給日記』 [ひぐらし硯 本のこと]

CIMG5909_copy.jpgこの本を見るたびに心の奥がずきんとします。

『チェブラーシカ配給日記』 
吉田久美子 チェブラーシカジャパン

吉田さんと初めてお会いしたのは、映像関連のワークショップの講師としていらしたときでした。

前置きをすれば、当時、こうした講座を見つけ時間を調整できるとわかれば、積極的に受けていました。今ほどSNSなどが発達していない世の中ですし、今ほど書店で働く人たちは、作り手と直接情報を交換することもあまりない時代でした。前時代のような感じの言い方ですが、ただもっとその前の時代なら、書店が出版社を作ったりその逆の事例もあるので、ちょうどわたしのいた時代の話かもしれません。

話を戻せば、当時の吉田さんは映画「チェブラーシカ」が大ヒットして、一躍「時の人」でした。先生と生徒という出会いではありつつも、吉田さんはとても気さくにお話してくださったのを憶えています。その後も、彼女が事務所兼カフェを構えたときにもご挨拶させていただいたりしていました。

自主流通で本を出すと聞いたときには、まさに「腕まくり」するほど、待ってました!と心躍りました。何もも持たない一人の女性が配給までこぎつけるという希望を手にするまでの内容ですから、多くの人に勇気を持たせるものでした。

チェーン書店の売れるであろうところに声をかけ、グッズも一緒に取引し、大々的に売り出しました。もちろん、お客様にも好評で、このまますべては順調にいくものだと思っていました。

ある日、所属している会社に内容証明が来ました。チェブラーシカの著作権に問題があるというものでした。店頭で販売しているものを引き下げないと訴えるという内容でした。

そんなことできない。引き下げることなどできるわけがないと声を上げたい気持ちでしたが、訴えられるのはわたしではなく、わたしのいる会社です。彼女がチェブラーシカを見たときのこと、配給までのいきさつや苦労を知っているだけにつらい決断でした。

その後、チェブラーシカの著作権は別の会社に移り、しばらくしてのちグッズも多くのお店で見かけることになりました。多くのグッズは一点の曇りもない、すっきりとした可愛さでした。片や、彼女の制作したグッズはどこかしら共産国特有の哀愁があり、愛すべきものでした。

わたしはそのどこか哀しげのあるチェブラーシカの表情が好きでした。

あのとき、自分は何ができたんだろうか。今でも悩むことがあります。

そして数年後、またその姿勢を問われた問題が起きたのですが、それはまた機会があるときに。

*ご紹介した本は1点ものですので、お品切れの場合はご了承ください。
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