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GW期間のお知らせ [店舗情報]

この4月は週末ごとの雨模様でした。三寒四温にはよくありがちな体調を崩してしまい、一週間近くお休みしたり。1月終わりくらいからか、営業時間変更予定をお知らせしておきながらも、なかなか、先が決まらず、営業カレンダーもお知らせできずにおり、心苦しく思っております。

【GW期間営業のお知らせ】

4月29日(日) 11:00~18:00
4月30日(月・祝日)11:00~18:00
5月1日(火)定休日
5月2日(水)12:00~20:00
5月3~5日(祝日)11:00~18:00
5月6日(日)11:00~18:00

となります。

それから
5月20日はみちくさ市手創り市同時開催です。

どうぞよろしくお願いいたします。

ずっとこの数カ月はっきりとしたご連絡ができずにずっとおりましたが、今度こそ。
5月GW明けからまたご連絡することも多くなるかと思います。

先日池袋西口公園の古本市に行ってきました。


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対話をしているのがわかる本 [ひぐらし硯 本のこと]

CIMG5949_copy.jpg本というものは、片方向だと思われがちですが、双方向を感じる本はあります。

「うみざくろ」

この冊子は2人の女性が作ったリトルプレスです。
当店で販売するかどうかは未定です。
(本屋さんなのね)

リトルプレスを作る方には技術があって100を120にする人と技術がなくて120が100になる人と、二種類の人がいます。でも、自分のものにしたいと思わせる本は後者です。それはわたし個人の感想というわけではなく、ずっと、店頭で見続けた感想です。多くの人が、そのバランスのよさで手にし、さらに自分の手に「残したい」と選ぶのです。その手は、いや、その目や心はとても正直なものだと、いつもレジから見ています。

CIMG5952.JPGおそらくただこの本を手にするだけで判断すれば、技術的に未熟で、伝えたい内容はわかりますが120の伝えたいものが技術で100か、よくよく見ると80くらいかもと思われる部分はあります。惜しい!と何度も心の中で叫び、さらに一度は口にしてしまいました。
(ご本人にもすでにお伝えしている内容でありつつも、本当にとりあげてお話しするのは申し訳ないことです)

優れたデザインを日々目にしている人たちには、あまり魅力的に見えないかもしれません。これは本を読む読まないにかかわらず、いや、本を読んでいない人ほど印象の強いデザインを多く目にしているかもしれませんので、そうした場合、残したいと思えるかどうか。

優れたデザインと印象の強いデザインは違います。

例えば、100円ショップで洗剤を見ていると、どうみてもアノ洗剤名が浮かんでしまうモノがあるかと思います。100円なのに、実際使っても効能的にはまったく違うものだと知っているのに、どうしても、効果があるように思ってしまう。すべては印象です。効能や価格の安さまで吹き飛んでしまうほど、目を焼き尽くすまでの印象的なデザインは有効に働きます。

本は洗剤のようなデザインは必要ではありません。むしろ、不要なものです。それは大事な約束。昨今、多くのものが印象によって左右されてきたのにも関わらず、本の世界はずっとその約束を大事にかたくなに守ってきました。

この本を作られた、ひとり、太田さんは、仕事の都合で上五島に4年間住み、多くの人と出会い、この島をどうしても他の人に伝えたいと願い、本にすることを思い立ちいました。画像ソフトなどを使ったこともなく、本を作るためのノウハウもわからないけれど、地元印刷所の方とのやり取りで、なんとか本にし上げることができたとのことです。

CIMG5953.JPG本来、本を作りたいという方の傾向として、多くの方は「自分」のことを念頭に置きます。それはごく自然なことです。で、この五島の本を作りたいと思ったときに、普通おそらくは「手記」と合わせて「写真」の本を仕上がりとして頭に浮かべると思います。画像ソフトも本を作るノウハウもしらないのですから。でも、彼女はそうはしなかった。それは、おのずと、彼女が島の人たちとのやり取りを自分の視点よりも大事に思ったからこそなのでしょうね。ずっとページをめくっていくと、その思いが強く伝わってきます。

それに意外と五島は都会だな~(失礼ですね)と思ったり。おそらくは人々の住み暮らしている周辺を中心にしているので、それほど自然を前面に出していないからなのでしょう。そこもいい人にたくさん巡り合ったという喜びが伝わります。

最後に上げた画像のページは古綿工房といって、布団の綿から糸を作ってくれるというところです。現在古い綿の布団は重くて、お年寄りにはあげおろしが難しいなんて聞きます。打ち直ししてもらうってのも案かもしれませんが、こうして糸に紡いでくれるっていうのもいいですね。都内でもこういう工房あるんでしょうか?

意外にひらけてるゾ、上五島・・・(これまた失礼)と、唸ります。

ということで、販売決定の場合はまたお知らせをさせていただきます。
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OZmagazine5月号に掲載されました。 [店舗情報]

oz05.jpgやっと待ち焦がれた春。桜も満開ですね。外に出るのも本当に楽しい季節です。暖かな日差しを浴びると、このままどこか公園でゆっくりしたくなるようなそんな気持ちになります。

さて、話変わり、雑誌掲載情報です。

OZmagazine5月号の「KIKIの朝PHOTO日記」のコーナー(120頁)で、雑司が谷をKIKIさんが探索、当店もご来店いただき、掲載させていただきました。

実際にお会いしたKIKIさん、春の光のようでとってもすてきな方でした。

撮影時、ミシマ社のフェアを始めたばかりのころでした。掲載もしていただいたということもあり、4月末まで延長してフェアを展開させていただければと思います。

今のところ、『小商いのすすめ』が一番売れております。比較的新しい本だから?など、いろいろと考えたのですが、全然わかりません。気になる時はお客様にお聞きすることもありますがそこで出た結論は、どうも当店そのものが「小商い」だからなんじゃないかということ。お聞きする方ほとんどの方が、「タイトルが気になった」もしくは「以前から気になっていたけど、さらに気になって」とおっしゃられるので、おそらく決め手はそれなのかしらんと思い始めております。

おすすめしない本を置くことなどありませんし、ある程度予測して数を決めるのが仕事ですが、それでも自分のことはなかなかわからないものです。

39547434.jpg
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Witchenkare(ウィッチンケア)取り扱い始めました [新着ごあんない(本)]

WTK3.jpg文芸誌を買った、買っている方っていまどれくらいいらっしゃるのでしょう。

わたしは何誌か定期購読していた時期がありました。
2つの良いことがありました。

一つは仕事上の理由ですが、書籍になっていない段階で読むことができること。店頭に並ぶ時にはすでに読んでいるのでどんな内容なのかもわかりますし、どうすれば売れるのか、そもそも売れるのか売れないのかもわかります。実際本にならない作品や若手の作家さんのものもあります、とてもいい作品でもそれがすぐ本になるとは限りません。短編の場合はまとまらないと本にはなりにくいし、さらに多くの部数が見込めない場合など、いくらよいものでも売れる売れないというのは、また別の次元の話となるからです。

もうひとつは選ぶことなくいろいろな作品を読めるチャンスであること。食わず嫌いも発見できたりいいことありました。選ぶことなく読むというのは、中にはハズレもあるということで嫌がる方もいらっしゃるかもしれません。わたしだって得して面白くためになる記事や文章「だけ」読みたいです。でも、それをどう探し当てていくのか。人に勧められるのも、サイトや広告で見てとか、いろいろと選ぶ機会はあると思いますが、できれば、自分で自分に合うものを探してみたいと思っています。ちょっとあまのじゃくなのかも。

でも、誰かに後押しされてそれでいいやっていうのって、楽かもしれないけどちょっと怖い。そんな感じがします。ひとつひとつ疑い出したらキリがないというのはわかっていますが、楽をするのもキリがないような気がしてなんだか怖いから。怖がりなのかもしれません。

Witchenkare(ウィッチンケア)は「文芸誌」とはいっても、個々で持ち寄って出されている文芸同人誌という感じの雰囲気ですが、掲載されている方はプロのライターさんなどがほとんどです。プロとアマチュアとで厳しく区別することはありませんが、やはり「見せる」文章を意識した人と意識していない人の違いはあると思います。そうした意味では安心してお読みいただけます。

表紙や中の作品を読んでも、昔からある文芸同人誌のようなオーソドックスなたたずまいで落ち着きがあります。写真と文章の微妙な緊張を思わせる組み合わせは、以前の文芸誌「新潮」のような感じもします。小説ごとの合い間、最初のページに、ぐっと切りこんでくるモノクロの写真が程良い緊張感を出していました。緊張がなぜかちょっとした息抜きとなり、リセットできて心地よいのです。

文芸誌はハガキのようなものだと思います。

誰もが気軽に読むことで参加し、より多くの人に目に触れることにより、作家も書く場所ができる。人の目が多くあればある程、その目を意識したよいものが生まれます。読んでも書いても、参加することに意義がある。そんな文芸誌がわたしは好きです。


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