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「LOFT9 BOOK FES.2016」に参加させていただきます。 [ひぐらし硯 日々のこと]

普段は、雑司が谷で古本フリマやトークイベントをしておりますが、故あって、というか縁あって、渋谷にある、LOFT9 で一日限りのイベントをします。もちろん、いつものように、古本フリマの常連さんやわめぞの古書店の皆様のお店もありますし、地方の古書店さんも参加されています。そして、トークイベントもあります。しかも4本!・・・・と、その中で、わたしも最後のイベントで参加させていただきます。

1002_bookfes-548x774.jpg「LOFT9 BOOK FES.2016」
  10月2日(日)
  OPEN 12:00 / START 12:30
  (終演:22:30予定 / 古本市は18:30まで)
  ブックフェスは入場無料

【参加店舗】
Book café 火星の庭(from 仙台)、ハナメガネ商会(from 益子)、北書店(from 新潟)、トンカ書店(from 神戸)、蟲文庫(from 倉敷)、古書現世(早稲田)、三楽書房(早稲田)、立石書店(早稲田)、JUNGLE BOOKS(雑司が谷)、ブックギャラリー・ポポタム(目白)

【古本フリマ参加者】
岡崎武志(ライター/書評家)、小山力也(ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」)、Pippo(ポエトリーカフェ主宰者)、とみきち屋、つぐみ文庫、ドジブックス、えほんやハコのなか、甘夏書店、レインボーブックス

■■■ トークイベント■■■

すべて前売券は9/2(金)正午12時よりe+にて発売
(前売り¥1,500 当日¥2,000 / 税込・要1オーダー500円以上)

1部 12:30~14:00
内澤旬子×服部文祥「ニッポンの銃と獣」

2部 15:30~17:00
清野とおる×サムソン高橋「ゲイが住んでみた東京都北区赤羽」

3部 18:30~20:00
いましろたかし×九龍ジョー「いましろたかしの世界/いましろたかしと世界」

4部 21:00~22:30
角田光代×佐藤雄一(北書店)×前野久美子(bookcafe 火星の庭)×原田真弓(ひぐらし文庫)×小国貴司 (元リブロ池袋本店) 司会:向井透史(古書現世)
「角田光代の、「本屋」について聞いたり聞かれたり」

なぜ、わたくしが?なのですが。


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雑司が谷 のんき市 [ひぐらし硯 日々のこと]

雑司が谷には、旧店舗のあった鬼子母神通り商店街があり、そして、護国寺に向かう方面へ進むと、弦巻通り商店街があります。

10月には雑司が谷最大のイベントである「御会式」がありますが、その前に、毎月開催している手創り市の会場でもあります、大鳥神社は、9月のこの時期にお祭りをしています。

ここ池袋周辺の神社は、9月の声を聴くと毎週のようにどこかでお祭りをしています。そして、最後に「御会式」が来て、晩秋を迎えます。

まずは大鳥神社でお参りを。どこかで昼食のため惣菜かお弁当でも買って帰ろうとふらふら散歩しつつ、そのまま商店街に足を向け、商店街の入り口付近にあるお店、「旅猫雑貨店」で足を止め、いつも「旅猫さん」と呼んでいるのですが、彼女の姿が見えたので、声をかけました。大鳥神社の横道にある、タンゴバー「エル・チョクロ」で、早大学生のタンゴ楽団がライブをしているよと教えてもらい、また戻り、1時間程のライブを楽しみました。バンドネオンが複数台もある演奏は初めてで、音が厚く感じられました。

ふたたび、旅猫さんへ。そういえば、ツイッターで顔ハメ看板があったな…とさがしていたら、「撮ってあげる!」と誘われるまま、写真を撮りました。意外に顔をうまくハメるの難しい。ツイッターで見ましたが、とっても顔ハメ看板写真がうまい方がおられ、そんな方の作品を見ると、わたしが被写体のものは、全然ひよっこな結果でした。

やっと写真を撮り終えると、今度は「ジャングルブックス」にいくよと、勧められ…。2525稼業さんのライブへ。途中ではいるような状態で、わたしはお腹が鳴らないか心配でした。ピアニカやギターの音、口がふざがってしまうピアニカなので交互に演奏しつつ、ギターバックにコーラスを入れつつの構成で、2曲しか聞くことができませんでしたがとてもよい雰囲気でした。

最後に、旅猫さんは「ごめんねぇ~お腹すいていたのに」と。
でも、全然。偶然ながら、楽しかった。逆にエスコートつきですみませんでした。

ほんとは、雑二ストアで紙芝居も勧められたのですが・・・ソースせんべいをもらっている子供をみつつ、お腹がすいていて、もはや、ソースせんべいでもいいかもと思っていたほど、お腹がすいていました。

もうひとつ。

旅猫さんのところでも実は買いたいものがあったのでした。顔ハメ途中で、買いたいもの・・・買いたいものがあるのだけれど…と申し出るとえ!うちで!?と、一オクターブくらい高い声。

ほんとです。旅猫さん。

この夏。ほんとにうちわが欲しかった。もう秋ですけど。
ついでに、マスキングテープも。20160911_152409_620.jpg
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今年最後の手創り市 [ひぐらし硯 日々のこと]

201212050807000.jpg新居の扉を開けると見えるのはサンシャイン60です。だんだんと、越した先の風景にも慣れてきました。まだまだ、片付いたとは言えませんが、きっと、目の前に映る景色と同様、少しずつ、日常になれるようになれれば、・・・うれしいんですが。

越した先も雑司ヶ谷。なので、雑司ヶ谷・ひぐらし文庫は変わりません。

12月になり、あわただしかったこれまでの整理やこれからの準備を少しずつ手を付け始めております。201212161537000.jpg
土日お休みということが、卒業以来のことで、身体がいまいち慣れません。

ふと外に出れば、今まで見たこともないほどの人の数。平日の人の数に慣れているせいか人酔いしそうです。日曜日の買い物がこんなにも大変なのかと、ほんとうに驚いています。

なかなか外に出るのもなかなか大変なものだとは思いながら、それでもどんどん外に出るようにしたいと思います。これまで、新しい本屋さんができるとすぐに足を運んでおりましたが、いざ自分のお店出すということになって、この3年ほとんどお休みもなく、結局、この間にお店を出された方がご挨拶にいらしたのにそのお店にも行けない状態でした。

旧知の方には新店ができると必ず行っていたのを知っていて、感想を聞かれたりもし、ずいぶんと「変わったな」と思われたかも。行ってみたいお店。たくさんあります。

この3年で多くの魅力的な本屋さんが誕生しています。
できる限り、足を運んでお店に行ってみたいなと思っています。

まずは、開店前には行けていたのになかなか行けなくなってしまっていた、手創り市へ。

手創り市はすぐ近くの鬼子母神さんと大鳥神社で行われていますし、ちょっとだけ足を運ぶくらいはできますが、やっぱり自分のお店が気になりますので気もそぞろ。久しぶりの手創り市はお洋服や、鞄や靴などの皮モノもありますし、小物雑貨や焼き菓子のような食品だけじゃなく、近所だったので、手ぶらでふらりという感じでしたが、今度は大きなお札を持っていかないと、反省しちゃいました。

そこから、ぐるぐると雑司ヶ谷を散歩し、「あぶくり」さんへも行きました。
こちらも最近開店したばかりの喫茶店です。

写真を~と思ったのですが、やっぱり食べるのに集中してしまいまして・・・・。

店内には本も用意してあり、自由に手に取って座って読んでもOKのようです。もちろん手創り市の日、ご存じの方々は多く、とっても人が多かったので、ゆっくりと店内も本も堪能することが難しかったんですが、ただ、あわただしい感じになることもなく、店内ではぼうっとなにもせずにゆったりとすることができました。

そんな感じな、ここ最近の休日です。
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出張販売してきました。東京蚤の市編 [ひぐらし硯 日々のこと]

ここ数週間のひぐらし文庫は、まったく活動していなかったかのようなことば数の少なさに、皆様にご心配はまったくされなくとも、忘れられちゃったりしているのではなかろうかと思うことしきりでおりました。

お店を引っ越すところをぜひとも写真に収めたり、あれこれ、手続きのややこしさなどを文章に残しておくことも、また、必要なのではないか?なんて、思っておりましたが、全然できませんでした。

201211240905000.jpg店を出す経過などは他のブログでも見ますが、なかなかお店を一旦でも閉めるっていうのは、出店するよりもなかなか大変です。

と、話はここまでで、また後日、その件についてはお話しできればと思います。

ということで、なんとかかんとか復活し、店の最後の荷物も開けて、以前からお約束していた出張販売に向かうことができました201211240906000.jpg

東京蚤の市は前回も参加しており、お話をいただいた時には引っ越しを考えている真っ最中だったのですが、参加したときとっても楽しかったのと、その心やすさとで、つい返事をしてしまいました。案外、その時期になればスムーズに、余裕をもって参加できるかも、なんて。そんな甘い考え、蚤の市前日の自分に言ってやりたいくらい。

ただ、当日になってしまえば、そんなことも一瞬にして忘れるくらいで。

何が楽しいんでしょうか。・・・・でも、楽しい。proxy.jpg

きっと、会場に来る方々がみんな笑顔でいるからなのかもしれません。

欲しかったものが見つかったり、おいしいものを食べられたり。そんなうれしい出来事が会場のあちこちで起こっていて、その笑顔のまま、うちのブースにも来てくださるからなのかもしれません。

それに、直接、欲しい人に手渡しできて、できたてのおいしいものをお渡しすることができて、顔が見えるっていうのも、笑顔が増しているように思います。

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笑顔がつながって楽しいのかもしれません。
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BOOK! BOOK! SENDAI  !!! [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG6082.JPG6月22日23日と貴重なお休みをいただき、仙台へ行ってまいりました。

お店ができてすぐわめぞ枠で参加させていただくことになり、楽しい仙台の2日間でした。昨年は震災のこともありご迷惑がかかるのも気になり見送りました。今回、二度目の仙台です。

この、こけしを写すのも二度目、心なしか、距離も縮まっております。

CIMG6084.JPG
車組と新幹線組と分かれ、車組は商品を携え、金曜着。わたしは、土曜の朝に仙台に到着。すぐに会場へ、準備をして、イベント開始です。

会場は多くの方にお越しいただき、補充どころか傾いた棚の本を戻すのも一苦労という感じの状態で、本当に多くの方にお買い上げいただきました。なによりも、こうした反応を見ると、今まで背負っていた重い荷物も軽く感じ、身体も軽くなったような想いがします。

BOOK! BOOK! SENDAI」は、この1日というわけではなく、6月の月の間に、さまざまな本のイベントをしています。わたし、ひぐらし文庫が参加しているのはSendai Book Market 内の一箱古本市など古本をメインとしたイベントですが、古本だけではなく、また、主催側の方々も、古本も扱う書店もあれば、新刊書店、作家の方などもいらっしゃる、本に関する仕事を持つ方々がみな、知恵と力を出しあって、仙台の街が、人と本でつながるイベントです。

Sendai Book Market のイベントの日あと、仙台主催者、関係者、わめぞチームなどを含めた、大きな打ち上げがありました。

仙台に降りるたび、その姿を見るだけで力がわいてくるような存在であるのが、「book cafe 火星の庭」の前野さんですが、次回のイベントから、ジュンク堂書店仙台ロフト店の佐藤純子さんが先頭に立ち取りまとめをしていくようです。

CIMG6097.JPGこれで前野さんが表に出ないということにはいかないのでしょうけど、こうしたイベントは次の世代につなげられるというところまでいっているところは少ないですし、続けることが一番大事なことですから、次の世代、また次の世代へと続いていくことを願っています。

わたしもかつては大きな企業の中でいるひとでした。

企業の中にいる人がこうした外でのイベントに参加している場合は、やはり企業と個人、その使い分けは難しく、それは、書店で働く人にとって、参加したい、一緒に街の人と行動したいと思ってもなかなか一歩前に足を出すことができにくく、とても頭の痛い問題だと思います。

その力は自分のものであって自分のものではなく、ただ多くの人の目に入り、多くの人に気にかけてもらえることはありますから、その力を使ってより効果的に活動をする方がやりやすいのは確かです。

反面、その効果を知っている人は、作り手あっての自分であること、また、大きい舞台が用意されているということが大きく作用しているからであることを熟知しており、そのことで、少なからず抵抗を感してしまう書店員の方も多いと思います。

わたしは、自分でも無理だろうと思っていることを始め、本屋を始めました。少なくとも、3年以上前は今の自分は想像もしておりませんでした。今考えていることも理解しにくい行動と言われることもありますし、そういわれるのも当然であることもわかっています。

でも、無理絶対に無理、できっこない、と思っていたことを、この佐藤純子さんや、他、書店で働く方々が、まるで空を優雅に飛んでいる鳥のようにすいすいとこなしているのを見ていると、時折、自分の大きな決心というのは、たいして大きくもなく、たいしてすごいことでもなかったのだなと、軽く、目が覚めるようなことがあります。

わたしにできなかったことが、すんなりできる人がいる。

ちょっと悲しくもありますが、でも、本を取り巻く環境で「こうなればいい」という景色は一つではなく、それぞれに、別々の立場で素晴らしい景色を作っていき、その絵がつながればいいと思っています。

わたしができないことは多くありますが、ひとりひとり、ひとつひとつの絵を持ち寄れば、大きな景色になり、それが「世界」になるように思います。

それが、わたしの「わたしのようなお店が1000あれば」という考えです。

いつものように、楽しく、そして豊かな気持ちになり、大きい力をもらえたような仙台での2日間でした。
仙台の皆様、本当にありがとうございました。
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ご報告2つ。 [ひぐらし硯 日々のこと]

事後報告になってしまいますが。

6月7日(木)に、東京MXテレビの「5時に夢中!」という番組内で行われています、「装丁ジャンケン」に出演させていただきました。取材はちょっと前にあったのですが、放映日が定かではなく、もしかして使われないかもなんて、しょんぼりしていました。本の外側と内側の良さを紹介させていただく機会なんて、今までなく、お話を聞いたときは店の天井に頭がつくほど(嘘)ジャンプしたのですが、取材を受けてみれば、あまりの自分のコメント力のなさ、機転のきかなさに、なんておまえは反射神経が鈍いんだっ!と膝を割るほどたたいて悔んでいました。

ご紹介した本は、浅生ハルミンさんの「三時のわたし」です。
ほんとにおもしろいし、軽くて、すぐ読めて、何度も繰り返し読んでも、「くすり」と笑えるのに。



nishiogi.png6月2日(土)に行われました、
倉敷、蟲文庫田中美穂さんとの対談では多くの方にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

田中さんは個人経営の本屋さんとして18年というキャリアですし、それに、男女問わず、若い人が古本屋を始めるというようなさきがけに近い存在で、著書も出されるほどで、お話をいただいた時点から、はたして話が噛み合うのだろうか?と、ものすごく怯えておりました。キャリア違いすぎ!

噛み合うといっても、趣味とかそんな話ではなく、きちんと質問したりできるのかしら?ということで、普段、お誘いいただいて呑んだ席で話すのとは違って、会場にお越しの方々にお聞かせするわけですから、やはりわたしもちゃんとしていないといけないんだよな~なんて、ぼんやり思っていたのでした。結局、なにが「ちゃんと」なのかもわからないままなのに。

心配で足がガクガクしておりましたが、会場の方々から温かく見守れ、西荻BMの方々に助けられ、なんとか終えることができました。

西荻BMの方からお話をいただいたときに、一も二もなくお受けしたのは、西荻窪のこけし屋さんでやるとお伺いしたからで、実は、その向かいの、今では自転車屋さんとドラッグストアになっている箇所に、かなり昔、西荻パームガーデンという、わたしが勤めていた会社で出していたお店がありました。

そのオープニングスタッフとして書籍担当をされていたのは、わたしに書店の仕事を教えてくださった人です。当時入社2年目でなにもわからない状態で、西荻パームガーデンという、雑貨、食品、書籍などを扱う複合店舗で書籍全般を担当し、時には、問屋(取次)さんで、欲しい雑誌が手に入らないため早朝倉庫が開くのを待ち、同じく並んで待っている個人商店の書店店主に教えてもらいつつ、本を売ることを憶えた方です。

『「本屋」は死なない』でも元上司として書かれておりますが、「書店」というものに区切らず、仕事の仕方を教えてくださったという方が正確かもしれません。

わたしは一度もその職場で働いたことはありませんが、元上司にとって「原点」と思っていらっしゃる地、場所で迎えていただいたということは、やはりわたしにとっても光栄なことでした。

本当に皆様、ありがとうございました。


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東京蚤の市出張販売のご報告 [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG6024.JPG6月になりましたが、
東京蚤の市に参加してきましたご報告を少し。

5月26日27日の二日間。晴天に恵まれ、本当に多くのご来場者さまにおいでいただき、誠にありがとうございました。お店でお会いしていた方もおいでいただき、お声かけなどしていただき、心強く思いました。また、多くの初めての方に当店を知っていただく機会に恵まれ、本当によい2日間でした。

CIMG6026.JPG
車の免許も持たず、もちろん車も持たず。車を運転する人も見当たらない。そんな三重苦、四重苦で、いった出張販売ができるのか、否か?だいぶわたしも迷いましたが、今回限りの(助っ人)商品も加わり、なんとかできるのではないか?と、決意したのは、申し込みの締め切りギリギリでした。

なんでもひとりというのは、やはりなかなか大変なものです。体力がどれほどあろうと、手は二つしかありませんし、足も二本です。二つしかない手で、段ボール本がぎっしり詰まった5~6箱など持てるわけもありません。普段から車をお使いの古書店さんなら、全然問題はないのでしょうけれど、めったに使わない車にお金をかけることはできませんので、結局、こうしたときには、いつも返答に詰まりがちです。

CIMG6025.JPG手紙社さんからお借りすることもできるのですが、ここはとテーブルとテントを持参しました。そうしましたら、あら、屋根がついている…。主催の方々に気を利かせていただいたようで、急な雨でも濡れないような屋根つきのところを書籍販売ブースにしてくださっておりました。さすが!

第一回ということもあり、どうしたら会場で皆様にご満足いただく買い物ができる売り場になるか想像できず、どのようなお客様がいらっしゃるかもわからず、立ち上げまで不安でした。

蚤の市と銘打っているだけに、アンティークの趣あるものが多く会場に集まっております。
目移りしそうです。何度目の前の古道具屋さんにあったアンティークボタンを手にしたか・・・。

古本市のような古書を目当てに来ている方ではないため、古本を買い慣れていない方も多くいらっしゃいました。最後ページの「見返し」部分に値段を入れるものですが、例えば、「後ろに値段が書いてあります」と書いておくと、表紙カバーの印刷している定価の方を見て、首をかしげている方もいらっしゃるという感じです。今度開催します外市のチラシなども配布していましたが、「古本市」というのに足を向けたことがない方もいらっしゃいました。それでも、そこは何度も出張販売を経験している古本屋さんたちのブースを見ましたら、後ろの「ページ」に、など、言葉を入れており、お客様も安心してお買い物ができそうな環境を作っていたりして、出張販売には出張販売の特有の、コツというか、ツボのようなものがあるものだ・・・と勉強になりました。

なかなか、ひとりのお店で、外で販売をする機会もありませんが、今回は本を中心とした催しものでないからこそ、参加してみたいと思っていたし、ふとした会話から、わたしも、お客様も新しい興味が生まれ瞬間を感じると、本当に、参加して良かったと思いました。

CIMG6039.JPGもみじ市なども主催している手紙社さんですから、今回も会場はほんとにおいしい匂いがあちこちから届きます。当然のように長い長い行列で、なかなかお店をしているとそんな列にも並べずに・・・・なんて、ぼやいていたら、差し入れしていただいてしまいました。おいしかった~。ありがとうございます。

もちろん、この画像。
いま仕事PCの壁紙にしております。
にんじん、ぶらさげ、がんばります!
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武藤さんからのおたより [ひぐらし硯 日々のこと]

武藤良子さんは、当店のブログでも度々ご紹介させていただいております、
雑司が谷在住のイラストレーターです。

武藤さんは毎年年始のあいさつに葉書をくれます。
干支にちなんで昨年ははがきいっぱいに描かれた兎でした。
そのくりっとした眼はかわいらしく、一年、大事に部屋に飾らせていただきました。

今年の初めにあったとき、武藤さんが浮かない顔しています。どうにも今年のはがきがうまくいかない。龍がうまく描けないというのです。デッサン帳をパラパラと開きながら、龍を見せてくれますが、どちらかといえば「タツノオトシゴ?」いや「蛇?」という声もみなさんから上がり、周りの辛口批評を聞きながら、わたしも「龍・・・なのか?」と首をかしげておりました。

一番いいと武藤さんが言う龍も、だったら他の方がマシとおおむね不評。最後には「もう干支やめたら?」「漢字にすれば?」など、茶化してしまうしまつです。しょんぼりとしながらも、これが一番いいんだけどなぁと、まだ呟いているのを聞いても、わたしも仕上がりがどうなるのか想像つきませんでした。

そんな大笑いの年初めもすっかり遠くなった頃。

CIMG5907_copy.jpgこれ。と手渡された一枚のはがき。

「龍だ!」とひと目見てわかりました。

みなさんに配っているそれぞれの口から「あのときの龍だ。へ~」と感嘆の声が漏れ。

本当にあの時のデッサンとなんら変わりがないその龍はみなさんが思わず「へ~」と声が出るほどの、龍になっていたのでした。

きっと武藤さんにはあのとき全体の仕上がりが見えていたのです。白黒の簡単なデッサンでありましたが、わたしたちには見えない色も、模様も配置も見えてたのだな思いました。これって、普通にまあ「あること」と思えばそのままで終わってしまう話ですが、誰にも見えないあるひとつの未来、姿が見える、ただ一人の人なのです。ひとつでも「未来」がはっきりと見えるって、すごいことではないですか?

プロの作り手というのは、きっと、そうしたある一つの未来がはっきり浮かんでは、それを皆にわかるまでに掘り起こす人なのかもしれない。それはやはり選ばれ、限られた人にある才能であるように思います。ただ、限られた人は確かに大事なのですが、そこで「へ~」という声を思わず上げる人がいて、その限られた人も限られた人になりうる。

その共鳴の時を見た気がしました。

そうそう、それと、武藤さんは個々の人にかならず言葉も添えます。
今年のわたしへの言葉はこれでした。CIMG5908_copy.jpg
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ごっぱわー [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG5883.JPG   ぼんやりとした金曜のこと。

『痕跡本のすすめ』のごっぱくんが、飛び込むようにお店にやってきました。岐阜からはるばる、東京方面の方々に刊行のごあいさつにいらした模様。

あいさつそこそこに、古書往来座さんでみんなで食べたという、たいやきの残り1匹をわたしに手渡すと、また、店の外を飛び出していきました。まぼろし?と、少々おぼろげながら「確かにごっぱくんだったよな・・・・」と、冷めたたいやきを差し出されるままほおばり、ぼんやりしておりました。どうもまぼろしではなかったようで、ただその後も何度も電話に出てなにやら話し込んでいる感じで、出たり入ったりと忙しい。

CIMG5884.JPG「ちがうんですよ、ちがうんですよ、なんだか、急にひぐらしさんところに来たらぁ~、電話が続いてぇ~しかも、仕事依頼の話でぇ~、こんなことめったにないですよぉ~、ここにきてですよぉ~ほんっとありがたいですよ~」と、暑苦しく、本当かどうかも怪しいことを言っているので、POP用紙にメッセージを書いてとお願いして写真にパチリと収めました。

ごっぱくん。よかったね。
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酉の市 2011 [ひぐらし硯 日々のこと]

雑司が谷には、鬼子母神だけではなく、その近くに大鳥神社という神社があります。手創り市では、そちらの会場も使用されておりますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

手創り市だけではなく、大鳥神社は、毎年「酉の市」が開かれております。
昨年の様子はこちらからもご覧いただけます

酉の市というのは、11月の酉の日に夜店が出、そこでおもいおもいの熊手を買い、一年の商売繁盛をお願いするのです。一年おきに酉の日が3回あり、今年はその三の酉がある年です。酉の日が三回ある年は火事が多いというので、火の用心のシールなども貼られるようです。多くの方は、毎年いらしているからか、とっても大きな熊手を購入されていきます。

熊手のサイズはピンキリで、いや、ピンはだいたい決まっているのですが、キリはあってないようなものです。だからといって、どこまで?と心配なさる方は多いかと思いますが、値段を「まける」とは言いますが、縁起モノなので「下げる」という言葉は熊手商の方々は使わないのです。なので常連さんは値段交渉や熊手の中の小物などをめいめいつけ足したりと、カスタマイズもしたりして、早くあんな風になってみたいものだと思います。値段が決まると購入、その場の人々がそろって三本締めをします。締めのあとはスッキリと、いままでの厄も落ちたか?と思うくらい。

昨年は、ひぐらし文庫初めての酉の市。一番小さめのものでおかめの顔がかわいらしいものを選びました。
本当に小さなサイズでしたが、わめぞのメンバーの方々とちょうど鉢合わせ、そんなサイズでは普通三本締めなどしないのですが、メンバーが熊手商の方に軽くお願いをし、恥ずかしながら小さな割にはものすごく盛大な三本締めをしていただきました。

今年の熊手をどうしよう、11月に入ってからはその考えが大きくなっておりました。そんなにジャンプアップな年でもなく、羽振りのいいことなど一つもなく、元よりそんな振る袖なども生まれたときからいただいてもおりませんので、昨年よりも1円くらい高いって感じでもう十分なのです。大鳥神社についてみれば、なんと旅猫雑貨店さんが。そして、武藤さんが。やはり、昨年同様近所のおなじみなのですから、会うのは当然というか必然?というか。

CIMG5738.JPG酉の市上級者の旅猫さんが、大鳥神社の熊手を買うとお祓いもしてもらえるしお神酒ももらえ、さらには抽選で小判も当たるかも?!と言われ、昨年は尻込みしておりましたが、ここはやってみようじゃないの!と挑戦。

熊手を購入したあとに、本殿に入り、宮司さんからお祓いしていただいた後、玉串を奉納して二礼二拍手一礼で、巫女さんからお神酒をいただきます。これで終了。

玉串とは榊の枝に紙垂(シデ)をつけたものです。神社や神棚があるおうちでは見たことがある方もいらっしゃると思います。神前には二段の棚あり、玉串をこの棚の上にとの宮司さんの言葉そのままに、台に乗せたのはいいのですが、わたしは玉串が多く乗っている台ではなく、熊手の横に置いてしまいました。「ちがいます。玉串が沢山ある台のほうです」とやんわり訂正され、普通の人なら当然そう考えるだろうことに頭が回らず、恥ずかしくなりました。

おまけに本殿をでようと思っていたら、武藤さんが本殿の外から手を合わせているのを発見して、本殿の神様をさえぎり、つい「むとーさ~ん」と声をかけ、手を振ってしまいました。

武藤さん。せっかくの参拝なのに、わたしに手を合わせてしまう形になってしまってすみません。

最後にもおろおろしつつ、も、みなさまに見守られつつ熊手をようやく購入。さらにはやんわりと他の方から熊手商の方に、またお願いをしていただいてしいまい、わたしは三本締めをしていただく運びとなりました。

あ~あ。顔から火が出るかと思いました。
今年は熊手が2つになりました。
つい今しがたまで、1円のささやかな・・・とか言っていたのに、気がつけば2つ。その強欲さが恐ろしい。

初めてだとおろおろとされるかもしれませんが、と、二回目でもオロオロのわたしですが、これも、本やネットの情報だけでは得られない面白さ。商売繁盛とは言っていますが、普通のご家庭でも縁起モノですから購入してもまったく問題ありません。

来年は是非、お近くの酉の市に足を運ばれ、購入されると楽しいと思います。

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