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趣味と実益 第5号 入荷のお知らせ [新着ごあんない(本)]

まだまだ夏の名残りがありつつも、日差しと風は秋に近づいてきているのがわかります。

ここ雑司が谷や目白、池袋の南と東のあたりは、9月の声を聞くと毎週のようにどこかしらの神社でお祭りがあります。お御輿も出ます。よくテレビで見るようなお祭りのように、街全体がとはまでは行かないのですが、それでもここに暮らしている人たちにとっては、ごくごく自然にお祭りがあります。何度か週末にお囃子の音が聞こえて、10月には一番大きなお祭り、御会式があります。

ということで、新着ご案内です。



今回は戦前の怪文書。前回は乱数放送の魅力をひも解いておりましたが、さすが、の、着眼点。


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yakk vol5 [新着ごあんない(本)]

おしゃれっ娘 ZINEの先駆け、yakkの最新号入荷です。今回で5号 Vol5となります。

CIMG6275.JPG  ZINEという言葉が巷で飛び交う中、「yakk」もZINEとは言われておりますが、芸術性が高いか?と言われれば、ん~と唸る感じではあります。ただ、創作する中での着眼点は面白く、さらに言えば、まんま等身大の強みが前面に出ています。その潔さ加減は、気持ちがよいほどです。

もうちょっと、背伸びをしてもと思われますが、その考えは、右肩上がりと信じられ育てられたバブル世代のような考え方で、今の時代にはその発想こそが罪なのかもしれません。つい背伸びして〇〇のような感じ!と、自分のものにもならず、おさまらず、まんまパクっちゃっており、自分ではその形式に大満足ながら、そんな「まねっこ」を当然他人は許すはずもないわけで、作ったのはいいけど反応はほとんどナシ。なんて。



彼女たちも日々進化し、5号になりますと内容に沿った形態で魅せたりと、自分たちの表したいものをどうすれば最大限近く他の人に伝えられるかを考えてきます。かれこれ3号からのお付き合いですが、新作ごとに、「どう表すか」という中に、受け取る人が見えてきており、どう作れば受け取り側に伝わるのかが少しずつわかってきているのだろうなと思います。

20代前半の、こうしてZINEや冊子を作っている方々と直接継続してお話する機会ができて、時折魅せる成長の早さ、吸収の早さに驚かされます。そういう方たちには共通する行動があるのですが、それはまた、別の話にするとして。

お話していても面白く、はっとさせられることもあります。
今回も、そうきたか…という企画の小冊子が4つ入っております。

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八画文化会館 vol.2 [新着ごあんない(本)]

でもやるんだよ。何度も浮かんでくるこの言葉。

おそらくその先に希望の光はなく、「与えられた使命」であるとかでもない、頼まれもせず、誰も振り向いてないし、その資格が十分にあるわけでもなく、成したとしても振り向かれることは絶対にない、意味もない。

でもやるんだよ。

それでいいのだろうかと疑問を持つことはしばしばですが、結局のところ、それでしか生きられぬのです。ほかに選択するものがないのですからしかたがありません。

・・・・と、しばし葛藤の時間、ありがとうございます。
本のご紹介です。

「八画文化会館」最新号です。

今回も満載満載。これを満載といわずしてをや、です。

雑誌は無駄なところが多いと、読まない所ばかりだとおっしゃる方が多いのもよく耳にいたします。今時、ネットじゃ検索は当たり前で、事前にキーワードを打ちこんでおけば欲しい情報だけを集めてくれたりするわけで、大変便利な世の中ではございます。

でも、長所は短所であり、短所は長所であるわけで、無駄だと思うところがあったからこその発見やそこに行きつくまでのドラマを楽しんでいたはずで、そういうところを慈しんでいたのではなかったのですか?皆様!

と、声を大にして言いたいのです。

hakkaku2.jpg

「八画文化会館」の編集長ともその点で意気投合。

CIMG6256_copy.jpg
編集長自ら今回は納品に。さらに、わたしが珍しい飲料や新製品が好きというのをご存じあられるのか、パチもん「◎◎C」まで手土産にいただきました☆ありがとうございます。


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THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」 [新着ごあんない(本)]

「THE BOOKS」 は、ミシマ社のHPミシマガジン内で、「今日の1冊」というコーナーがあり、1週間のサイクルで書店員さんが、1日1冊選んで紹介するコーナーです。恥ずかしながら、当店、ひぐらし文庫も一週間、毎日選書させていただきました。「THE BOOKS」はその拡大版と申しましょうか。とはいえ、そのままの収録をしているわけではなく、以前、「今日の1冊」を依頼した書店員の方を含めて、新編成での刊行です。

書店で働く人として、また個人的に思い入れのあるものなど、それぞれ365人の方々が1冊の本を紹介しています。売れたときの記憶やそれを手にした時の本の感触など、読んだ感想だけではない、365の視点で書かれた本です。

これにも、またまた恥ずかしながら、わたしも1冊、選書しております。いや、お恥ずかしい。本来ならば、独立し、ひぐらし文庫として、思い出の1冊などを挙げつつ振り返る、なんてこともしてみたいのですが、今の時点ではとても歴史を振り返るような気持ちにもなれず。なので、自分の、ここに至るまでになった原点の1冊をご案内させていただいております。

それに、以前、太田出版さんで刊行されていた「これは絶対面白い! 書店員が見つけたロングセラー 」というので、書店員時代に手がけたもので特に印象に残ったものを1冊上げさせていただいておりまして、考えてみれば、あれから7年の歳月を経ており、「THE BOOKS」に出ています書店員の御名前を見ても、だいぶ新しくお見かけする方が多くいます。もし、前に刊行されております、太田出版の本もお探しいただいて比較しお読みいただくと面白いかもしれません。

合わせて手書きPOPも書いております。

久しぶりに大手書店のような?POPを書かせていただきました。数年ぶりに、以前は手を合わせて降りてくるようにお願いしていた、「POPの神様」を呼び出して、書いてみました。

わたしにとってPOPというのは、通り道のような広場の中で「この本を見て!」と一言大声を発して、興味のないお客様にも振り向かせるというものだと思っています。時には、ショッキングな一言を発せざるを得ないこともあります。これまで、個人的に思い入れということを極力出さないように販売しておりました。さらに言えば、ひぐらし文庫ではそれほど大きく煽るような文章を考えなくとも、人通りも少ない店ですし、お客様に声が届くようにも思っており、最近は「POPの神様」を必死で呼ぶこともありませんでした。

ということで、「THE BOOK」の入荷です。

取り出して、手にしたのはいいのですが・・・・ちょっと疑問に思うことが。

なんだか異常に表紙のカバーの折り返しが長いのです。さっそく、ミシマ社さんにどうして長いのか聞いてみました。本書の紙が薄くできているため、表紙で補強するということを考えてのことのようです。

余談ですが、表紙なくてもとっても格好いいです!多少難アリとしても、本書にあの紙を選んだのも、うなずけるほどのカッコよさ。でもこのカッコよさを長持ちさせるには、表紙はどうしても保護のためにも必要なのです。

・・・と脱線しましたが、それにしても、この折り返し。機械で折ることを想像してみてくださるとわかるのですが、結構大変です。本を開いた状態で、くるんだ表紙の余分な部分を折って巻き込むという作業です。

本書に破損があってはなりませんし、さらにささっと折ってきちんとまっすぐに折り返すことが可能かどうか。本の作り方がわからない方でも、例えば折り紙をしたときのことを思い出してみれば、想像つくかと思います。1枚ずつきちんと折り返しを整えて折ることは可能かもしれませんが、無造作に何枚も折った時にはやはり返し部分は上に跳ね上がってしまいますよね。現在ほとんどの表紙の折り返し部分がカットされているのは、その飛び出しがなくきれいに見えるようにということからです。

こんなに深い折りでカットというのもまた難しく、結構、これはちょっと見た限りではわかりにくいけどかなり難易度高し、と思ったのでした。

そして。

例えばパン屋さんのように、「今日は湿度とピッタリでいつもよりふっくら焼けたから美味しいよ!」とか、そんな似たようなことをお客様に話しながら、手渡しできる本の売り方をしてみたかったのだと再確認したのでした。
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浅生ハルミンさんの猫のパラパラブックスシリーズ第2弾 [新着ごあんない(本)]

ハルミンさんの絵はほのぼのとして、ユニーク。でも、それだけじゃない、ちょっとどきっとするような、そんな一瞬があるからいいのかなと思うことがあります。子供も大人も、お年寄りだって、若い人だって、男性だって女性だって、きっとそんなドッキリがあるから、面白いと思うんじゃないかなと思います。

例えば、「猫のランデブー」

猫のお尻の穴が大写しになったり。いや、なかなか、ないですね。*
また、「猫の気まぐれ」では、にゅるっと女の子の腕から顔を出す猫の顔。このにゅるっとした顔。そう言えば、猫ってこんな顔、しますよね。可愛い顔してもにゅるっとすると宇宙人のような顔になったりして。本人はいたって夢中なのはわかっておりますが。くすくすと笑ってしまう。
やはり猫を飼っていらっしゃる方はこのパラパラマンガを手にすると必ず周りを呼んでの大はしゃぎです。シリーズ第一弾も好評です。

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天衣無縫の無重力 『本日の浮遊』 [新着ごあんない(本)]

CIMG6225_copy.jpgブログ「よわよわカメラウーマン日記」の写真をどこかで紹介されてから、ずっと、本になってわたしの掌の中に入ることを待ち焦がれておりました。

どんな本になるのだろうとドキドキしておりました。

俗に言う一般ウケするような写真と、玄人ウケする写真と、二通りあるようにも思いますが、もうひとつあるように思います。とは言っても、写真に限ったことではありませんが、女性ウケする場合はかなりの確率で、多くの方に認知され、支持を受けることが多いです。つまり、その本は売れます。玄人素人ウケは関係ないのです。玄人がう~んと唸るようなものでも、よいものはよいと感じます。なんでだろう?

売れることがいいのか?それはまた別の話となりますし、女性だからナンダ!なんかあんのか!と言われてもなのですが、あえて一言言わせていただけば、写真集は「なんかイイ!」か「なんかつまんない」か。…なんて、女性まとめてな意見風になっちゃいましたが、でも、わたしの判断基準はその2つです。他の方の基準もあると思いますが、話も進まなくなるので、この2つの基準でお話続けます。



写真が良ければすべてよしというわけにはいきません。なぜならそれは写真集だから。写真集という本は、モノになります。正直、ブログアップしただけの、ただ集めただけのものだと、「なんかつまんない」になります。ほんと、写真はいいけど、って本も実際あるのです。CIMG6226_copy.jpg

これを読んでいる方の中には知っておられる方も多くおられると思いますが、webはRGBをベースに印刷はCMYKがカラーベースになっています。色数はCMYKの方がすくないので、ややもすると、表現に限界があるのでは?と思われるかもしれませんが、実際、そう感じられないのは紙との組み合わせからなのではないかと思います。

そして、モノであるがゆえの装丁も大事です。

「写真」とはまた別の評価が生まれる、「写真集」という名の本。それは写真家だけではなく、総合力によって生まれる評価なのだと思います。そう考えると、少し、今までの見方とは違ってくるようで、面白くなってくるような気がします。  

・・・・・・・・・・・・・・・店内POPもちょっと浮かせてみました。
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「はなうた」4 リニューアル号 [新着ごあんない(本)]



以前、3人の女性で作っている小冊子「はなうた」をご案内させていただきましたが、最新号、4号が入荷しました。

今回は小冊子の形を変え、リニューアル最新号です。

それを聞いた時も少々不安でおりました。形を変える?ちょっとした疑心暗鬼。
でも、そんな心配は杞憂でした。すみません。

ページ内のレイアウトも工夫があり、見やすく、目にとまりやすい。冊子の角に丸みがあることも、中を読めばそれが自然であることが伝わります。

基本はお洋服というのと他に、毎回、号によってイメージカラーを持っていますが、今回は銀色・・・・。なんか、わかる!と、この表紙の色を見て思いました。

今回の特集はネセセアシックでかわいいお洋服です。
もうひとつ特集でイイホシユミコさんのインタビューもあります。

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木曜日 創刊号 [新着ごあんない(本)]

そういえば、最近、「奮発した」って聞きませんね。
昔は、お母さんは家族の前でこの言葉を口にしたりしたものです。

ちょっと前の日本はまだまだ貧しく、わたしの子供時代なども、まだたまに停電はありました。テレビは「しばらくお待ちください」の静止画像に切り替わるし、もらえばなんでも仏壇にあげちゃうし、いいものはなんでも布を掛けるか専用カバーがありました。ケーキも生クリームは見かけるけど、主流は日持ちのするバタークリームで。しかもバターというには難しい植物油な、いや、つまりはマーガリンで。油特有の臭いに耐えられず口をつけなかったので、親にあまりいい顔をされなかったのを憶えています。

ここのところのさまざまなニュースで「贅沢」って何だろうな~と、思ったりするわけで、そうしたこともあり、わたしの記憶にある「まだ貧しい日本」というのを反芻してみたのでした。わたし個人に置き換えてみれば、ここ10年位で体内時間が早くなり、奮発の頻度はあがり、その分、1000円単位だった「奮発」が100円単位になっているようにも思え、奮発度は変わらないかもしれないけれど、ほんとうの意味での「奮発」であるのかどうなのか。わからなくなってきているようにも思えます。

と、出ない答えの話はさておき、新入荷のお知らせです。



リトルプレスで、こういうタイプの冊子はよく手にしており、さらに言えば、中身は面白そうなのに冊子の作りが残念なものが多くあります。大概は、「こちらの方が安い」と印刷会社に押され、それでいいか、と、ふと納得してしまうというものです。従来ならば、作ったモノを公にすることで目標を達するということであれば、それでよかったのかもしれません。でも、表現する方法はもう紙だけではなく、そこで紙にする必要もありません。

作り手がそれでよいとしても、それを橋渡しする売り手のわたしは、受け手の、なかなかいいものだと思っているのに買わない「もやもや」を、はっきりと口にしなければいけないような気がしています。

製作費が高ければいいというわけではありません。でも、自分たちがこうでありたいという最終の仕上がりの形があるはずで、そこの差のギリギリのところをどう狭めるかということなんだと思います。

この「木曜日」を見たときは、「さすがプロ」と生意気にも口に出てしまいました。それぞれフリーで活躍されていますが女性三人で作られた小冊子です。「プロ」と先ほどは言いましたが、作り手にプロもアマチュアもなくすべて作り手は受け手にとって「プロ」です。無料(フリー)であっても、受け手の時間と手間を取りますので、同じことです。現場経験を重ねている人である場合とそうでない場合と、明確に冊子に出ることがあります。とはいえ、面白いことに経験値のない場合の方が、かえって、妥協ギリギリに合わせていくということもあったり、プロだから出来がいいものを作れるかというとそうでもないし、本を作るというのは技術は必要ですが、それだけではないのだな、と、強く思います。

本当に「本」というのは、生き物だなと思います。
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リトルプレス新着2冊入荷ご案内 [新着ごあんない(本)]

東京蚤の市も無事終わりまして、本当に、みなさまご来場誠にありがとうございました。会場でのことはまた後日ご報告いたします。お店をお休みするのも気が引けるという感じでおりましたが、正直、参加してよかったと、会場にお越しいただきました皆様の表情を見て、強く思いました。

さて、リトルプレス新着2冊入荷のご案内です。

本当は、もう5月の最初の頃からご紹介もちらほらとしておりましたが、やっと、きちんとご案内できます。
『別冊少女パルチザン』は、これが創刊号です。方向は文科系女子の人間革命雑誌…と言っても、ちょっとわかりにくいでしょうか。ぶちゃけると、映画は「かもめ食堂」だけじゃないぞ。という感じです。否定じゃないけど、物足りない感、感極まって、な。随所に、練った感じのコメントが面白く、雑誌の「ブロス」や「SPA」が好きな人は、読んで楽しいと思います。・・・ただ、この本に心奪われる文科系女子はやや何かを「こじらせて」いるかとは。

そんなこじれを自分で感じている人は、是非、一読を。

次は、アート系リトルプレスです。

「Per.mur.」は大村タイシさんのイラストと中性子さんのテキストで構成された冊子です。こうしたドローイング(デッサン・絵)というのは、わりと第一印象が大事だと思っています。

どこにでもある、でも、どこにでもないと感じるという絵。それは凝視しては難しく、一瞬で見る感情を大事にする作業で、その時間感覚は、今の時代には、体感的に合う観賞方法なのかもしれません。

このタイシさんのイラストを最初目にしたとき、どこか、命というか、脈というか、鼓動というか、心臓の音が聞こえました。水を飲むのどの音とか。そうした、命を感じる音が見えました。命を感じる音が見えるというのも、どことなく変な表現ですが、そうした自由に赴くままの気持ちを言葉にする楽しみを与えてくれる、そんなきっかけになるのが、どこにでもある、でも、どこにでもない絵のような気がします。

反射神経のような感覚をいつも持っていたいなぁと思っています。
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のんべえ春秋 [新着ごあんない(本)]

CIMG6005.JPG木村さんの文章は、すっと人の目を逸らして話すような感じのするところがある。それは照れなのか。でもその気持ちは、どうしても言い表したいという滝のような思いを必死でせき止めているような気がしていて、ややもして箍が外れると、それはとめどもなくなってしまうのかもしれないと、勝手に思いめぐらしたりもする。

だからなのだろうか。ご自分で編集されている木村半次郎商店の本はとてもバランス良く仕上がっている。

今回は、盛岡の雑誌「てくり」編集部木村敦子さんの装丁もくわわって、とってもよい匂いのする本になっています。それは、煮物のような、なにかおいしいものの湯気の匂い。

それに、フォントの力がわかる本でした。

CIMG5996.JPGCIMG5997.JPGCIMG5998.JPGわたしはそれほど呑めるわけではありませんのでわからないのですが、お酒が好きな人は、ひとりでも呑みたくなるようです。で、勝手に想像しますが、カウンターでゆっくり呑むってことができるのは上級者ではないかな?と思うわけです。男でも女でも。それに、本読んで呑む人もいらっしゃるようです。コレ、喫茶店の利用に限りなく近い。

お酒を珈琲やお茶のように身近に感じるひとのため、手になじむ新書サイズの大きさ、片手でめくれるような軽く指にかかる紙質と、そして、昔の岩波文庫くらいの文字の大きさです。文字の種類をわずかに変え、落語のような会話の切り替えしのようにしてみたり、ちょっとある部分で目を休められるようにしてみたりして、大掛かりにはっきりと変えるわけではなく、読む人の浅い呼吸に合わせるように、巧みに誘導しています。

喫茶だとやっぱり、読むぞ!とばかりに、どかんと厚めでも時にはよいのでしょうけど、お酒にはつまみという「相棒」もいるわけで、結果そのサイズになるのかもしれません。酒飲みのための本はほどよい距離感のある本でなければならないのです。

この本を触った時の「なじみ感」は、「のんべえ」でなければ、わからない「しっくり」なのではないでしょうか。そんなのんべえになれずに、もったいない気もしてきます。


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