記憶ノ標本 [新着ごあんない]
豆本フェスタで出会ってしまった「記憶ノ標本」入荷いたしました。
孔雀洞雑貨舗さんは豆本以外にも制作をされており、逆に豆本を店舗に卸すのは、初めてとのことでした。あまりに意外で驚いてしまいました。材料一つとっても入手するところから大変なので、それもやむを得ないのかもしれません。わたしが以前購入した豆本の、小口のところの紙はもう廃番だそうです。意外に思われるかもしれませんが、紙の世界も新製品を作っては廃番を作ります。そのサイクルはとても早く、わずか1年で消えることもあります。めまぐるしい世界なのです。
孔雀洞雑貨舗さんは控え目な感じで、「本当は中味はなんでも入れてもらえるように外側だけ作ってお売りしようと思っていたんですが」とおっしゃっていました。手にした方が、中に、それぞれの「記憶」を入れて初めて完成するというのも、なんだか楽しそうですね。
それでも、こんな、素敵な細工のものが入っていたら、それはそれで、嬉しいわけです。
そう思いませんか?
・青茨ノ研究
・旅ノ名残 ・臨海学校 ・砂糖菓子
毎度のことながら納品にご来店いただいた際に、長話をしてしまい、あれこれお話をしていくうちに、製本の話になっていきました。
わたしが、あまりに手ごろな値段であるのを強調してしまったのかもしれませんが、デザイン関係の催事で展示販売をすると、決まってブースに見に来られる方々に「値段が高い」と言われてしまうとのと。なかなか製本は作品として価値や評価をもらえないことが多い、というのが現状のようです。
昔はそれほどの大量生産でないにしても、ある程度の量であっても丁寧な仕事が「当たり前」だったのかもしれないし、今でもそれは続いており、それは確かに「実用の美」であって、そこが本の素晴らしいところでもあります。
でも、今一度、製本を作品として、見直すことがあっていいのではないだろうか。
お話をしながら、そんなことを考えておりました。
『記憶ノ標本』 孔雀洞雑貨舗 ¥1575
(青茨ノ研究/旅ノ名残/臨海学校/砂糖菓子)
通信販売も承っております。
わあ、これ素敵ですね(^-^)
今週の日曜日にお店に伺います
それまで残ってて~(>_<)
by 雉虎堂 (2010-08-17 21:40)
素敵なのです。数も少ないのですが、ラス1のものもあったりして、心配です。もしよろしければおとりおきしておきましょうか?
by ひぐらし文庫 4560070512 (2010-08-18 09:07)