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となりのPOPは? 《往来座さんの場合》 [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG4886_copy.jpg今だから言いますが大型書店で働いていたとき、POPを出すのがなんとなく嫌でした。

幾多にも理由はありますが、一番はPOP立て。ヤツは針金でできているので本が傷むのです。針金は「切りぱなし」になっており、先っぽの方で可愛いコたちの背中はガリガリとやられてしまうのであります。嗚呼、ナンテコト!

数年前から針金ほどは傷まないアクリルでできたものも多く見られるようになりました。とはいえ、強度の関係からかちょっと厚めになっており、図のように結局一番下の本などは可愛そうなことになってしまうこともあります。油断は禁物。(薄手のものも見かけましたが、強度に難アリと見ました)ちょっとヤワな装丁だとハラハラとします。いや、あえて言わせてもらえば、ちょっとヤワな装丁ほど応援したいので…OH~ジレンマ!

235612039.jpg現在、ひぐらし文庫店頭ではPOP立ては使用していませんがPOPはあります。店内は説明できるほどの距離ではありますが、ゆっくり自分で発見してみたいときのちょっとしたヒントだけ、書かせていただいています。

POPってネエネエ!と振り向かせて話をする、「押す強さ」もありますが、そっと一言添えて、本を作った人たちも気がつかないような魅力を伝える、「支える強さ」もあるように思います。

三角に折り面にコピーを書いてみたり、切り込みを入れて表紙にさしてみたり。うちの店の場合は、度々店内配置なども変えてみたりしているので、什器も含め固定してあるものはほとんどありません。POPに関してもそれは同じで、吹き飛ばされそうなものも、たまに、あります。(だめじゃん)

試行錯誤の毎日ですが、不器用な人でも心のハードル低く作れ、丈夫で、安価で、資材をそれほど使わずに、キャッチで、場所をとらないPOP立てはないものだろうか?それは、うちのお店だけの願いではないハズ。

往来座の瀬戸さんは、ご自身の店舗ブログで「台所大賞」のコーナーなど、日々お客様と本とのよりよい巡り合わせを考えている人です。わたしの試行錯誤をしているのを聞きつけて、POP立ての必要のないPOPがあるからと作りに来てくださいました。

それがコレです。

CIMG4873_copy.jpgCIMG4867_copy.jpg










CIMG4874.JPGCIMG4870.JPG左上のPOPに本を合わせたものです。デザインによって表紙が隠れてしまうので、そこをどうするか工夫をしたら、裏の部分も使えるので、便利。紙質を変えても面白いと思います。


CIMG4869.JPGCIMG4868.JPGこちらは右上のものですが、隠れる部分が多いので、そこを利用できるかできないかでずいぶんと効果が違ってくると思います。



どちらのPOPも丈夫でパラパラと見ていても崩れにくいのが特徴で、実物見本に適しているように思います。

実際のお店の使用例もお伺いして撮影してきました。

CIMG4853_copy.jpgCIMG4851_copy.jpgCIMG4849_copy.jpg







他にも

CIMG4852_copy.jpg台所大賞では「スリッピーナ」と紹介されていました、スリップ+POP=スリポップは、何かどこかで使えぬもんか・・・・・と、思わずシャッターを押す指に力が入りました。棚で表紙を見せる陳列(面陳)用に向いているかもしれません。

今回はPOP立てを使わずに、なおかつキャッチさを求めるものでしたが、きっと、どのお店でも何かしらの工夫をされているはず。皆様の工夫の作品を、是非取材をしてみたい。ゆくゆくはすばらしいPOP立てに巡り合いたいと思っています。


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