THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」 [新着ごあんない(本)]
「THE BOOKS」 は、ミシマ社のHPミシマガジン内で、「今日の1冊」というコーナーがあり、1週間のサイクルで書店員さんが、1日1冊選んで紹介するコーナーです。恥ずかしながら、当店、ひぐらし文庫も一週間、毎日選書させていただきました。「THE BOOKS」はその拡大版と申しましょうか。とはいえ、そのままの収録をしているわけではなく、以前、「今日の1冊」を依頼した書店員の方を含めて、新編成での刊行です。
書店で働く人として、また個人的に思い入れのあるものなど、それぞれ365人の方々が1冊の本を紹介しています。売れたときの記憶やそれを手にした時の本の感触など、読んだ感想だけではない、365の視点で書かれた本です。
これにも、またまた恥ずかしながら、わたしも1冊、選書しております。いや、お恥ずかしい。本来ならば、独立し、ひぐらし文庫として、思い出の1冊などを挙げつつ振り返る、なんてこともしてみたいのですが、今の時点ではとても歴史を振り返るような気持ちにもなれず。なので、自分の、ここに至るまでになった原点の1冊をご案内させていただいております。
それに、以前、太田出版さんで刊行されていた「これは絶対面白い! 書店員が見つけたロングセラー 」というので、書店員時代に手がけたもので特に印象に残ったものを1冊上げさせていただいておりまして、考えてみれば、あれから7年の歳月を経ており、「THE BOOKS」に出ています書店員の御名前を見ても、だいぶ新しくお見かけする方が多くいます。もし、前に刊行されております、太田出版の本もお探しいただいて比較しお読みいただくと面白いかもしれません。
合わせて手書きPOPも書いております。
久しぶりに大手書店のような?POPを書かせていただきました。数年ぶりに、以前は手を合わせて降りてくるようにお願いしていた、「POPの神様」を呼び出して、書いてみました。
わたしにとってPOPというのは、通り道のような広場の中で「この本を見て!」と一言大声を発して、興味のないお客様にも振り向かせるというものだと思っています。時には、ショッキングな一言を発せざるを得ないこともあります。これまで、個人的に思い入れということを極力出さないように販売しておりました。さらに言えば、ひぐらし文庫ではそれほど大きく煽るような文章を考えなくとも、人通りも少ない店ですし、お客様に声が届くようにも思っており、最近は「POPの神様」を必死で呼ぶこともありませんでした。
ということで、「THE BOOK」の入荷です。
取り出して、手にしたのはいいのですが・・・・ちょっと疑問に思うことが。
なんだか異常に表紙のカバーの折り返しが長いのです。さっそく、ミシマ社さんにどうして長いのか聞いてみました。本書の紙が薄くできているため、表紙で補強するということを考えてのことのようです。
余談ですが、表紙なくてもとっても格好いいです!多少難アリとしても、本書にあの紙を選んだのも、うなずけるほどのカッコよさ。でもこのカッコよさを長持ちさせるには、表紙はどうしても保護のためにも必要なのです。
・・・と脱線しましたが、それにしても、この折り返し。機械で折ることを想像してみてくださるとわかるのですが、結構大変です。本を開いた状態で、くるんだ表紙の余分な部分を折って巻き込むという作業です。
本書に破損があってはなりませんし、さらにささっと折ってきちんとまっすぐに折り返すことが可能かどうか。本の作り方がわからない方でも、例えば折り紙をしたときのことを思い出してみれば、想像つくかと思います。1枚ずつきちんと折り返しを整えて折ることは可能かもしれませんが、無造作に何枚も折った時にはやはり返し部分は上に跳ね上がってしまいますよね。現在ほとんどの表紙の折り返し部分がカットされているのは、その飛び出しがなくきれいに見えるようにということからです。
こんなに深い折りでカットというのもまた難しく、結構、これはちょっと見た限りではわかりにくいけどかなり難易度高し、と思ったのでした。
そして。
例えばパン屋さんのように、「今日は湿度とピッタリでいつもよりふっくら焼けたから美味しいよ!」とか、そんな似たようなことをお客様に話しながら、手渡しできる本の売り方をしてみたかったのだと再確認したのでした。
書店で働く人として、また個人的に思い入れのあるものなど、それぞれ365人の方々が1冊の本を紹介しています。売れたときの記憶やそれを手にした時の本の感触など、読んだ感想だけではない、365の視点で書かれた本です。
これにも、またまた恥ずかしながら、わたしも1冊、選書しております。いや、お恥ずかしい。本来ならば、独立し、ひぐらし文庫として、思い出の1冊などを挙げつつ振り返る、なんてこともしてみたいのですが、今の時点ではとても歴史を振り返るような気持ちにもなれず。なので、自分の、ここに至るまでになった原点の1冊をご案内させていただいております。
それに、以前、太田出版さんで刊行されていた「これは絶対面白い! 書店員が見つけたロングセラー 」というので、書店員時代に手がけたもので特に印象に残ったものを1冊上げさせていただいておりまして、考えてみれば、あれから7年の歳月を経ており、「THE BOOKS」に出ています書店員の御名前を見ても、だいぶ新しくお見かけする方が多くいます。もし、前に刊行されております、太田出版の本もお探しいただいて比較しお読みいただくと面白いかもしれません。
合わせて手書きPOPも書いております。
久しぶりに大手書店のような?POPを書かせていただきました。数年ぶりに、以前は手を合わせて降りてくるようにお願いしていた、「POPの神様」を呼び出して、書いてみました。
わたしにとってPOPというのは、通り道のような広場の中で「この本を見て!」と一言大声を発して、興味のないお客様にも振り向かせるというものだと思っています。時には、ショッキングな一言を発せざるを得ないこともあります。これまで、個人的に思い入れということを極力出さないように販売しておりました。さらに言えば、ひぐらし文庫ではそれほど大きく煽るような文章を考えなくとも、人通りも少ない店ですし、お客様に声が届くようにも思っており、最近は「POPの神様」を必死で呼ぶこともありませんでした。
ということで、「THE BOOK」の入荷です。
取り出して、手にしたのはいいのですが・・・・ちょっと疑問に思うことが。
なんだか異常に表紙のカバーの折り返しが長いのです。さっそく、ミシマ社さんにどうして長いのか聞いてみました。本書の紙が薄くできているため、表紙で補強するということを考えてのことのようです。
余談ですが、表紙なくてもとっても格好いいです!多少難アリとしても、本書にあの紙を選んだのも、うなずけるほどのカッコよさ。でもこのカッコよさを長持ちさせるには、表紙はどうしても保護のためにも必要なのです。
・・・と脱線しましたが、それにしても、この折り返し。機械で折ることを想像してみてくださるとわかるのですが、結構大変です。本を開いた状態で、くるんだ表紙の余分な部分を折って巻き込むという作業です。
本書に破損があってはなりませんし、さらにささっと折ってきちんとまっすぐに折り返すことが可能かどうか。本の作り方がわからない方でも、例えば折り紙をしたときのことを思い出してみれば、想像つくかと思います。1枚ずつきちんと折り返しを整えて折ることは可能かもしれませんが、無造作に何枚も折った時にはやはり返し部分は上に跳ね上がってしまいますよね。現在ほとんどの表紙の折り返し部分がカットされているのは、その飛び出しがなくきれいに見えるようにということからです。
こんなに深い折りでカットというのもまた難しく、結構、これはちょっと見た限りではわかりにくいけどかなり難易度高し、と思ったのでした。
そして。
例えばパン屋さんのように、「今日は湿度とピッタリでいつもよりふっくら焼けたから美味しいよ!」とか、そんな似たようなことをお客様に話しながら、手渡しできる本の売り方をしてみたかったのだと再確認したのでした。
2012-08-11 19:18
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