BookMarket2010で。

蔵前のBookMarket2010に行ってまいりました。

前回はお客様を招く側でしかも初、まったく周辺が見られぬままという不完全燃焼な感じでしたので。もちろん、前回はかなわなかったフリーペーパーのコーナーにすぐに行ったのはいうまでもありません。

こんないいもの見つけてきました。




「akatoki」というフリーペーパーです。創刊準備号とのこと。聞けば、昨日、本になる最後の仕上げをしていた段階だったようです。ま！実物など、詳しい内容はBookMarket2010の会場でどうぞ。

ちょっとだけお話しすると、2008年にミームデザイン学校を設立した、
エディトリアルデザイナーの中垣信夫さんのインタビューです。

これを読んでも、ここ最近自分の周りで起こるできごとでも、つくづく考えてしまうのは、
豊かさというのはなんだろう？と思うこと。

どう言ったらいいのかもわかっておらず、確実には伝えきれないと思いますが、ちっちゃい点の話で言ってしまうと、金額を見ないで本をザクザク買うことができるって幸せなのかもしれないということです。当時は知識を得るためには本しかなかったんだよと言われるとは思いますけど。それとはまた別のような気もします。

「あたり」とか「はずれ」とか関係なく、自分に対してハードルを上げるために無理に読書したりする時間を持っていたんじゃないかってことです。本だけではなく、知的な好奇心がわくような、その「わく」の沸点の低さを言っているのかもしれません。また、逆に問題意識が「わかない」低さも関係しているのかもしれません。

何かしらやろうと思えば、セットで組まれていて何でもできるし、失敗もないし、
あれこれ検索して調べれば何でもわかる世の中なのに。

今がひどい世の中だということでもなく、「昔」とは差があるなと思っているんです。
右肩上がりな「希望」がみなそれぞれに強くあったからじゃないかと思っています。

でも、今、もしかして、感じているその「差」を埋めることは可能かもしれないと思い始めています。もちろん、わたしには本という点からしかそうした「差」を埋めることしかできませんし、できるかどうかも、まだまだ模索中です。