見返しの見返し。 [ひぐらし硯 本のこと]
本を美術館に押し込めようとか、そんなことは思ってはいません。でも、凝った作りの本を愛でるのは、なんって言ったらいいんでしょうか、普段の暮らしの中で、ちょっとした愉しみといいますか、映画「アメリ」だと豆の袋にすっと手を入れるような、いやはや、ロード第何章だかもわからないけど、なんでもないようなことが幸せなのです。
例えばこの本。表紙の絵が好きでした。装丁も。で、1987年初版の本(写真の本は3刷88年)ですので、経過として22~3年は経ているのでした。人間だったら、立派に成人ですね。
うっかりと本を1年2年のサイクルで見てしまいがちだけど、劣化?といいますか、風化具合といいますか、いいころ塩梅になっているというのか、漬かっているといいますか、(って表現がしつこいですね)20年30年時を経ての本というのを想像して本を作られていた頃もあったのだと、再確認しました。
もちろん今でもそうしているのだとは思いますが、作っている現場にいた、または売っていた側からふと顧みれば、大量に流通させいかに破損がないようにするか、ということに神経を注ぐといいますか、若干そちらの方にシフトしていたように思います。
そうそう、この本。
そういえば、見返しの見返しもありましたっけ。
こういうちょっとした遊びが楽しいのですね。今、この本は文庫でも読めますし作品そのものも名著でありますが、どうせならこの1冊でとっておきたい。そう思っている人がたくさん増えると嬉しいです。
このトレヴィル版で。
『ナチュラル・ウーマン』 松浦理英子著
発売リブロポート発行トレヴィル
例えばこの本。表紙の絵が好きでした。装丁も。で、1987年初版の本(写真の本は3刷88年)ですので、経過として22~3年は経ているのでした。人間だったら、立派に成人ですね。
うっかりと本を1年2年のサイクルで見てしまいがちだけど、劣化?といいますか、風化具合といいますか、いいころ塩梅になっているというのか、漬かっているといいますか、(って表現がしつこいですね)20年30年時を経ての本というのを想像して本を作られていた頃もあったのだと、再確認しました。
もちろん今でもそうしているのだとは思いますが、作っている現場にいた、または売っていた側からふと顧みれば、大量に流通させいかに破損がないようにするか、ということに神経を注ぐといいますか、若干そちらの方にシフトしていたように思います。
そうそう、この本。
そういえば、見返しの見返しもありましたっけ。
こういうちょっとした遊びが楽しいのですね。今、この本は文庫でも読めますし作品そのものも名著でありますが、どうせならこの1冊でとっておきたい。そう思っている人がたくさん増えると嬉しいです。
このトレヴィル版で。
『ナチュラル・ウーマン』 松浦理英子著
発売リブロポート発行トレヴィル
(ё_ё;)あわわ、
ひぐらし文庫さんで松浦さんに再会するとは
大好きなんです。学生時代からほぼリアルタイムで読んでます
単行本は何冊も買って周りの人に「課題図書」とかいって
あげちゃって手元にないんです(T_T)
『ナチュラルウーマン』も文庫本しかないなあ
こんな表紙だったんですね。いいな~(>_<)
by 雉虎堂 (2010-03-19 18:56)
コメントありがとうございます。
店頭にご用意していますので、ご確認を(笑)
内容と装丁がぴったりとした本です。
きっと、今の流通であっても、まだまだ、こうしたつくりの本というのは可能ではないか?と思っています。
多くの作り手の方に、その可能性を発見してほしいと思っています。
by 4560070512 (2010-03-26 00:10)