平台のこと。やはりその1に [ひぐらし硯 日々のこと]
前回の書棚の話ですが、ほんとにお恥ずかしい感じで、自分でもできていないのによくいうワと、ツッコみ入れて書いておりました。今回も、そんな感じ満載ですが、わたしが教えてもらったものの一部をご紹介して、少しでも、本屋さんはそんなこと考えて出しているのだと、思っていただけると嬉しいです。やっぱり、現役の方が書くのと、そうでないのとでは、企業秘密?も若干あるのかもしれず、書けないことも書きやすいです。
なので、自分のことを棚上げしつつ、もうちょっと恥もかいておきます。
今回は「平台」のことです。十年以上前には、「平台」という言葉も業界用語に近く、一般向きに使用するのはどうなのか?と言われて、「平場」とか「台」とか、そんな感じで言われていたこともありました。
書店業界にいながらもそれがどうしてなのか?わかりません。わたしの子供のころから平台はあったと記憶していて、どういうわけかその名称は一般に知れ渡るようではなかったな、と不思議に思っています。
実際、平台や多面展開など大量に見せる陳列などは、昔はそれほどなかったし、長いスパンの販売方法が当たり前であったこと、それと、いち書店員が、もっと前に出て直接お客さまにPOPや販促文、雑誌やテレビ取材などで、お伝えすることが多くなってきたから、ということもあるのかもしれません。
売り方の変化に合わせた言葉の必要性が出てきた、その端境期にいたからなのかもしれません。
まずは平台の本をどう置くか。
当たり前のようで当たり前のように思っていないということがよくありますが、これは書店では当たり前のことで、わたしも指摘されるまで「当たり前ではない」ということに気がつきませんでした。
書店員さんは少し台からはみ出して置くことが多くあります。一見、同じと思える単行本にもサイズはたくさんありますから、台のサイズもきっちりと合わせて作られることはありません。ほとんどの「新刊台」と呼ばれるメインの平台は縦・横1000㎜以下かと思います。(多分900㎜くらいが多いかと思います本の重みで真ん中がへこむのでそれほど大きいサイズのものは構造上難しく、それより大きいものは連結で大きくしています)
単行本の基本サイズは四六版(左右127㎜×天地188㎜)かB6版(今はこちらが主流かもしれません:左右128㎜×天地182㎜)ですから、おおよそ7冊と半分くらいが台に乗ることができます。奥行が5冊半くらい。両端を出していけば、端1冊の4分の1が出ている状態です。
その半分をどうするか?別に7冊でいいんじゃない?という意見もあるかもしれません。
ただ、単行本の平均単価を1500円とすると7×5(35冊)と8×6(48冊)では13冊違い、10冊積めば合計195000円違ってきます。最大で20万近く違ってくるのです。新刊書店は利幅のないということは周知のことですが、ならば数を売らなければ仕事にはなりません。
どうすればどれだけ積めるのか、当然、前にも申し上げたようにお客さまにいかにして意識させないで手にできるようにさせることができるのか?ということも大事です。これが「売れる境目」になります。お客さまも13冊より多く選べるし、さらに探してた本がすぐあった!につながるのです。
きれいで丈夫により多く積むこと。
お客様にも欲しい本がすぐあって選ぶこともできる、さらにはより売り上げがあがるので、これほどいいことはありません。これが理想です。
以上の大まかな計算はあくまでも「大まか」なので、本当に理想の最大です。(ほんとうに大まかです)ただ、集計で売れているものを積んでいるだけではなく、この台トータルで何冊売れるか、その単価はどうなのか?単価の低い本がベストセラーであるならば、どう単価の高いものと組み合わせて出していくか、など組み合わせで考える売り方ができることが、・・・・できたらいいな~と思って仕事をしています、そして、していました。
でも、肝心なのはこの「きれいで丈夫に」ですよね。
次回、機会があればそれを。
なので、自分のことを棚上げしつつ、もうちょっと恥もかいておきます。
今回は「平台」のことです。十年以上前には、「平台」という言葉も業界用語に近く、一般向きに使用するのはどうなのか?と言われて、「平場」とか「台」とか、そんな感じで言われていたこともありました。
書店業界にいながらもそれがどうしてなのか?わかりません。わたしの子供のころから平台はあったと記憶していて、どういうわけかその名称は一般に知れ渡るようではなかったな、と不思議に思っています。
実際、平台や多面展開など大量に見せる陳列などは、昔はそれほどなかったし、長いスパンの販売方法が当たり前であったこと、それと、いち書店員が、もっと前に出て直接お客さまにPOPや販促文、雑誌やテレビ取材などで、お伝えすることが多くなってきたから、ということもあるのかもしれません。
売り方の変化に合わせた言葉の必要性が出てきた、その端境期にいたからなのかもしれません。
まずは平台の本をどう置くか。
当たり前のようで当たり前のように思っていないということがよくありますが、これは書店では当たり前のことで、わたしも指摘されるまで「当たり前ではない」ということに気がつきませんでした。
書店員さんは少し台からはみ出して置くことが多くあります。一見、同じと思える単行本にもサイズはたくさんありますから、台のサイズもきっちりと合わせて作られることはありません。ほとんどの「新刊台」と呼ばれるメインの平台は縦・横1000㎜以下かと思います。(多分900㎜くらいが多いかと思います本の重みで真ん中がへこむのでそれほど大きいサイズのものは構造上難しく、それより大きいものは連結で大きくしています)
単行本の基本サイズは四六版(左右127㎜×天地188㎜)かB6版(今はこちらが主流かもしれません:左右128㎜×天地182㎜)ですから、おおよそ7冊と半分くらいが台に乗ることができます。奥行が5冊半くらい。両端を出していけば、端1冊の4分の1が出ている状態です。
その半分をどうするか?別に7冊でいいんじゃない?という意見もあるかもしれません。
ただ、単行本の平均単価を1500円とすると7×5(35冊)と8×6(48冊)では13冊違い、10冊積めば合計195000円違ってきます。最大で20万近く違ってくるのです。新刊書店は利幅のないということは周知のことですが、ならば数を売らなければ仕事にはなりません。
どうすればどれだけ積めるのか、当然、前にも申し上げたようにお客さまにいかにして意識させないで手にできるようにさせることができるのか?ということも大事です。これが「売れる境目」になります。お客さまも13冊より多く選べるし、さらに探してた本がすぐあった!につながるのです。
きれいで丈夫により多く積むこと。
お客様にも欲しい本がすぐあって選ぶこともできる、さらにはより売り上げがあがるので、これほどいいことはありません。これが理想です。
以上の大まかな計算はあくまでも「大まか」なので、本当に理想の最大です。(ほんとうに大まかです)ただ、集計で売れているものを積んでいるだけではなく、この台トータルで何冊売れるか、その単価はどうなのか?単価の低い本がベストセラーであるならば、どう単価の高いものと組み合わせて出していくか、など組み合わせで考える売り方ができることが、・・・・できたらいいな~と思って仕事をしています、そして、していました。
でも、肝心なのはこの「きれいで丈夫に」ですよね。
次回、機会があればそれを。
2010-12-04 13:45
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