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空色図鑑 [新着ごあんない]

どこの古書店さんもそうですが、お買取の本はすぐにお店に出せる状態ではなく、御客さまにすぐに手に取っていただけるようにできる限りクリーニングしています。

昔の本はとっても丈夫で、カバーをとって本そのものを確認しながら手を入れていると、時間の経過で変化していくその姿に、新刊書店のバックヤードでいち早く保護して巻いてある紙を、バリバリとめくりながら店頭に出すツルピカの本を知っているだけに、人生にさえ例えられそうな気持になります。

「お肌の曲がり角」なんていう言葉などありますが、本も店頭に出てから、すでに老化が始まっているようにも思います。早々に引き取られ、どこかのご家庭、それも暗室になどに一度も開かずひっそり安置されるのが、コンディションに重点を置くなら最高なのだと思います。でも、それは「ツルピカの本」が素晴らしい!という大前提なのではないか?と、ふと、自分でもはっとしてしまいます。

ツルピカの本が素晴らしいのは毎日のようにその本に触れていて、その感触がたまらなく長年いた者ですから、十分わかります。

でも、薄くなってきた写真の色など眺めていると、単にその中で写された被写体の変化だけではなく、時間が生み出すもの、その偶然性がどんなに素晴らしいものなのかということを、もっとお知らせしたいと思ったりするのです。

CIMG5090_copy.jpg中味(ソフト)の良いものはなんであっても売れます。それが紙であろうとなんであろうと。

でも、その価値をさらに高めるられるとしたら、本は時間をも味方につけることができるハードとして、とても魅力ある存在だと確信を持っているのです。

そうしたことを少しでも多くの人に伝われば嬉しいし、そうした本をもっと紹介したいと思っています。


ということで、(製)本というそのものの物体も楽しめる、豆本。
掌中に収められる小さな芸術です。

空色図鑑 ¥1575[本]

CIMG5091_copy.jpgCIMG5092_copy.jpgCIMG5094_copy.jpg





久しぶりの孔雀洞雑貨舗さんの新作です。
さまざまな青い色、空色(そらいろ)を集めて図鑑にしています。
内容も含めて、オリジナル作品です。


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