SSブログ
新着ごあんない(本) ブログトップ
前の10件 | 次の10件

MOMOcafe' PAPER MAGAZINE [新着ごあんない(本)]

どーしてもやりたいってことがつまってる
そんな感じのzineです。


MOMOcafe' PAPER MAGAZINE 01を以前ご案内していましたが、02、03と入荷です。

またもや、わ~っという感じの元気のいい声が聞こえてきそうな感じの誌面。

CIMG5975_copy.jpgCIMG5978.JPGこちらは02です。ポストカードやら、イラスト紙、ミニミニ冊子がついていたり。ボリュームありの2号目です。

以前、卒業制作発表会におじゃましたことがありますが、その中には「本作り」というような教室もあり、世の中でたった1冊の製本作品の展示をしていました。いわゆる自主制作なのですが、スクラップブックのようなものがあったり、綴じ方もみなそれぞれで、たった1冊しかない本を作るからこそ、なにも縛られることのない自由な発想から来る本が多く展示されていました。

そう、02、03を見て、思いだしました。

CIMG5981.JPGこちらが03です。別途印刷して貼り紙しています。他のページにも、写真印刷がつぶれてしまったりしている部分に、同じ写真の貼り込みが。一見、印刷失敗しちゃったのかな?と思ったりしますが、それを乗り越えるくらいのパワーとガッツを感じます。これくらいの強いハートがなきゃ。

執筆陣はほとんど変わりないのですが、生徒さんや元生徒さんの数の多さに、あらためて10年の年月を感じます。卒業制作の時も、面白いお話を作ったりユニークな絵を描くなぁと見ておりましたが、連載の、川名沙羅さんのダイエット。成功を祈っています。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

Witchenkare(ウィッチンケア)取り扱い始めました [新着ごあんない(本)]

WTK3.jpg文芸誌を買った、買っている方っていまどれくらいいらっしゃるのでしょう。

わたしは何誌か定期購読していた時期がありました。
2つの良いことがありました。

一つは仕事上の理由ですが、書籍になっていない段階で読むことができること。店頭に並ぶ時にはすでに読んでいるのでどんな内容なのかもわかりますし、どうすれば売れるのか、そもそも売れるのか売れないのかもわかります。実際本にならない作品や若手の作家さんのものもあります、とてもいい作品でもそれがすぐ本になるとは限りません。短編の場合はまとまらないと本にはなりにくいし、さらに多くの部数が見込めない場合など、いくらよいものでも売れる売れないというのは、また別の次元の話となるからです。

もうひとつは選ぶことなくいろいろな作品を読めるチャンスであること。食わず嫌いも発見できたりいいことありました。選ぶことなく読むというのは、中にはハズレもあるということで嫌がる方もいらっしゃるかもしれません。わたしだって得して面白くためになる記事や文章「だけ」読みたいです。でも、それをどう探し当てていくのか。人に勧められるのも、サイトや広告で見てとか、いろいろと選ぶ機会はあると思いますが、できれば、自分で自分に合うものを探してみたいと思っています。ちょっとあまのじゃくなのかも。

でも、誰かに後押しされてそれでいいやっていうのって、楽かもしれないけどちょっと怖い。そんな感じがします。ひとつひとつ疑い出したらキリがないというのはわかっていますが、楽をするのもキリがないような気がしてなんだか怖いから。怖がりなのかもしれません。

Witchenkare(ウィッチンケア)は「文芸誌」とはいっても、個々で持ち寄って出されている文芸同人誌という感じの雰囲気ですが、掲載されている方はプロのライターさんなどがほとんどです。プロとアマチュアとで厳しく区別することはありませんが、やはり「見せる」文章を意識した人と意識していない人の違いはあると思います。そうした意味では安心してお読みいただけます。

表紙や中の作品を読んでも、昔からある文芸同人誌のようなオーソドックスなたたずまいで落ち着きがあります。写真と文章の微妙な緊張を思わせる組み合わせは、以前の文芸誌「新潮」のような感じもします。小説ごとの合い間、最初のページに、ぐっと切りこんでくるモノクロの写真が程良い緊張感を出していました。緊張がなぜかちょっとした息抜きとなり、リセットできて心地よいのです。

文芸誌はハガキのようなものだと思います。

誰もが気軽に読むことで参加し、より多くの人に目に触れることにより、作家も書く場所ができる。人の目が多くあればある程、その目を意識したよいものが生まれます。読んでも書いても、参加することに意義がある。そんな文芸誌がわたしは好きです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

yakk vol.4 [新着ごあんない(本)]

以前ご紹介させていただいた、yakk vol.3ですが、新しい号が出ました。

webから見ていると、やや甘めの感じのするものなのかしらんと思っておりましたが、前回、手にしてみて思ったよりなんだかパンチが効いているな~というのが先に来て「予想外」という言葉が頭に浮かびました。今よく巷で言われます「zine」と呼ばれるものって、海外からきた名称(当然)でもあるし発生由来からか、わりとおしゃれ?アート系?そんな感じのイメージですね。

CIMG5932_copy.jpg
ただこの『yakk』どちらかと言えば、かつて呼ばれていた「ミニコミ」という感じです。と、言われるとなにやら魔法が解けたような面持ちもしますが、そこはやはり美大生!「こ」ひねりできております。

「ふりかけ」の冊子では、アンパンマンのふりかけの中でどれが一番おいしいかという品評会を繰り広げつつ、合い間には、ふりかけパッケージとアートの融合を彼女たちの限界の限り試みております。実にほほえましい。

CIMG5930_copy.jpg「リア充すごろく」のコマには「ともだちの家で酒を飲んだはいいけどその友人の半纏にゲロを吐き、居づらい年越しを迎える」とあります。なんてリアル!まさにリア充!リアルに溢れたコマです。もちろん背伸び感のあるものもかわいいけど、うっと胸を打つリアルの方が、誰に対してもずかずかと入り込んでくるせいかずっと印象強く感じられます。反則よね。[黒ハート]

他にも冊子「秋のドヤ服」の冊子など収録。
ドヤ服・・・・。これもまた・・・・

わたしが書いていくと、どんどんおかしな方向になりそうなので、実際のものをご覧いただいてからお買い上げいただくのもよいかと思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『わたしの小さな古本屋』 [新着ごあんない(本)]

「自分の好きなことができていいでしょうね」
「全部、ご自分の趣味なのですか?」
「自分のお店がいづれ欲しいと思っているんです」

お店をはじめて、よく言われる言葉ですが、わたしにはよくわかりませんでした。

どうしてお店を始めたのかと言われれば、自分が本を読んでいるのに窮屈な環境だと思ったからで、それは自分が思うならみんなもそう思っているに違いないという勝手な思い込みからですし、もちろん、面白くないものや薦められないものなど、自分のお店でなくともご用意するのはどうなのだろうと思うので、自分のお店なら余計に置きません。ホント言いますと、今だに自分の好きな世界とか理想とかなんて、自分にあるのだろうかと考えてみても、答えは永遠にでないかもしれないなぁと思います。

CIMG5887.JPG育ちがそう考えさせるのか、いつもどこでも間借りさせてもらっているような気持ちです。それゆえ居候ではなんとなく心地が悪く、少し芸のひとつでも持たねばという処世術で、なんとかいままで永らえてきた感じがします。社交的と言われるかもしれませんが、こういうのが社交的というのだろうかと自覚もなくただぼんやりと、受け止めるだけです。

この本は倉敷にある蟲文庫店主、田中美穂さんが「早稲田古本通信」に寄稿したものを中心にまとめられたものです。

「自分の居場所が欲しかった」というくだりを読んだ時、「自分の居場所って持てるものなんだ!」と驚きました。もしかして、あなたはそうした処世術で器用にやれていたからではないか?と言われるかもしれませんが、いえいえ、はなっからないと思っていたからであって、あるよと早く誰でもいいから教えてもらいたかったです。

でも、居場所を持ち続けること、それは簡単なことではないわけで、10年間店以外に仕事をするという経験を続けられるか?と問えば、なかなかできるものではありません。そういう話を聞くので思いとどまってしまう、という人の声もよく聞きます。

それも大変だとは思うのですが、「自分」を店の中に表現していくのも大変だよなぁと思います。ただ、そう言いきるのに自信がありません。本の中でも永井宏さんから「なんかいい」という言葉が出るほど、田中さんの文章は彼女が滲み出ていて、彼女にしかそれは出せないものがあります。

CIMG5891.JPGたどたどしくも揺るぎない自己を抱えつつ継続する強い意思を持つこと。たぶん、揺るぎない自己を抱える時点で、続けなければならなかったからなのかもしれません。

『わたしの小さな古本屋』 
田中美穂 著 洋泉社 ¥1470

特典:ポストカード・栞2枚つき

田中さんから当店御買い上げ御客様用に特典をいただきました。

五っ葉さんといい、蟲文庫さんといい、
御自身の本に合わせたとてもすてきなおまけをお作りになられますね。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ミシマ社 ひぐらし文庫が選んだ6冊(+1) [新着ごあんない(本)]

mishima.png
ミシマ社さんはすでに多くの方に取り上げられているので、ご案内するのもどうかと気がひけますが、今一度おさらいのつもりで聞いていただいて。

ミシマ社さんは、多くの新刊書店で利用している、問屋さん(取次)と契約をしていない出版社です。直接書店さんとやりとりをしています。それがどうして取り上げられるほどのことなのか。そう思われる方もいらっしゃると思います。

現在2011年で書店は15061店あるそうです。その10分の1でも、商品が出たり戻ってきたり、お金をもらったり、本に合わせていろいろな宣伝のものを用意したり。月に1冊ずつ出していくとしたら、確実に1冊ずつの仕事が増えます。本は出しておしまいというわけではありません。

CIMG5838.JPGミシマ社さんの本を取り扱うかどうか考えたのは、『透明人間 再出発』の刊行の時です。

理由は珍しい製本方法でなかなか現在大量流通する本を作る現場では難しい製法であること。

ではありません。

技術と個々の手にする人の「利」は決して完全に合致しないことなどは、妙齢の方々ならば、VHSしかりベーターやブルーレイなどを思い出しても、おわかりになられるかと思います。どんなに立派な技術でも、それは、ただの技術です。宣伝力や他にも理由はあるかもしれません。売れる理由があるように、売れない理由も山ほどあります。

技術だけではどんなにすぐれていても人の心をとらえることはできないということです。
ただ、(製)本の場合、手にする人の状態、本の中味と外側のバランス、想像力によって大きく変わります。

『透明人間 再出発』は、決して、完成というほど完成された詩でも、写真でもありません。
言えば、透明のよう、無味無臭です。

この本を完成させるのは、この本を手にする人であるということ。
人は一遍の詩や一枚の写真で物語を作れる、素晴らしい能力を元々持っているのです。
本は、そのほんのきっかけなのだと思います。

是非、手にとって物語を完成してください。
次に物語を紡ぐ人へ、贈りものとしても。

                           フェア実施中です[本]
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

軽すぎる文体、重すぎる装丁、熱すぎる痕跡 ― 『痕跡本のすすめ』 [新着ごあんない(本)]

kon.jpg 『痕跡本のすすめ』 
古沢和宏 太田出版 ¥1365

ここを訪れる7割近くの方は、「痕跡本」をご存じでいらっしゃるのではないか?と思われます。その7割の方ではなく、今回は3割の方にお伝えするべく、頑張ってみようかと思います。

この本は五っ葉文庫店主古沢さんの著書です。以前からイベントごとにご案内させていただいていたかと思いますが、痕跡本とはそもそも何なのか?痕跡本はこちらのサイトをご覧いただくとよりわかりやすいかもしれません。

痕跡本とは、刊行された本たちが誰かの手に渡り、その持ち主がなんらかの足跡を残したものを指します。そこには何かしらの思惟が隠されている(と思う!)それを念じ!じわじわと推理し浮き出していくのが「キモ」です。例えば夜のメールを朝見返して猛烈に恥ずかしくなる。これは自分自身だから恥ずかしいのであって、他人だと思うとつい吹き出しちゃうことがある。

今!納得した方!そう!その笑い!ソレ!です。

わたしも買取をしつつ気がついたことですが、この際だからと段ボールをそうですね・・・2箱以上超える買取をやろうと試みる方はほとんど2箱目の段階で、ランナーズハイならぬ「買取ハイ」という感じになっているようで、「もうなんでもっ!」という熱気ムンムンの箱があったりします。そんなときこそ、痕跡本誕生の瞬間。そのとき歴史は動いた!・・・か?ほんまかいな!と、東女のわたしが関西弁を使うほどのツッコミが出るほど、トンデモ痕跡だって見られます。こんな歴の浅いわたしでさえ、そんな目玉の飛び出るよなことがあるわけで、古書店歴ウン十年などと言った方はそれはそれは茶飯ごとのようであるのだろうと察します。

ただ、普段なんでもないようなことをなんでもないようにすごすと、THE虎舞竜のように「幸せだったと思う」で終わるのでしょうけど、そこをあえて立ち止まって見る。「ほんまかいな?」と「なんでだろう」は、猿から人への第一歩なのではないか?と思うのです。ゆえに人は心揺さぶられるのではないでしょうか。

まさに、古沢さん、いいえ、ごっぱ君(勝手に命名)は、猿から人へとわたしたちを誘う、開拓者であり大いなる馬鹿と賞賛してやみません。

手に取りページを開いてみれば、ごっぱ度(まったく勝手に名称)フルスロットル!な文章と、ヒクくらいの激アツ痕跡本。なのになにゆえか重厚な装丁で、これが軽めの文体をやや格式高くしており、昔、テレビやピアノにかけられていたような天鵞絨のカバーのようで、ありがたみ度5割増しです。CIMG5823.JPG

本当に目からくる情報というのは強いもので、「ガワ」のイメージのままうっかり手にしようものなら、その激アツな痕跡本から、「アタシは今、ギンギンに燃えてるんだ! アタシに触ると、ヤケドするよ!!!! 」と、大映ドラマ「ヤヌスの鏡」(20代以下の方はwiki参照)のようなセリフさえ聞こえてきそうです。

軽すぎる文体、重すぎる装丁、アツすぎる痕跡。

ぜひ、ご堪能ください。

特典:サインつき特典リーフレットがもれなくついております。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『見知らぬ老人とルームシェア』 [新着ごあんない(本)]

CIMG5817.JPGなにかしら表現をしたいという方、またしている方はプロアマ問わず、多くいると思います。

音楽、舞踏、服装、絵画、工芸、手芸、そして文芸など、いろいろな表現があります。

以前ある作家さんが、作家になった理由として、紙と鉛筆があればその日からできるからとおっしゃっていたのを思い出しました。

現在では、発表の場はおろかネットを利用すれば販売まで、自分から共有できる誰かに託すことができます。ずいぶんと便利な世の中になりました。また、ブログで更新していくうちに紙の媒体で表現したいとおっしゃられる方も多いのですが、紙媒体もだいぶソフトや製本の技術が進歩し、制作費用も冬物のコートを新調するのに少し我慢すれば、決して手の出ない金額ではなくなってきています。

当店も作品の数々の持ち込みの機会が多くあります。
必ず、そこで読んでみて第一印象、感想、もしくはひっかかるときには質問をします。
ただ、わたしは本屋さんなので、感想は一般の読者の方々よりも独特なものであるかもしれません。

的を得ているかどうかはわかりかねますが、ちょっと掠る程度であっても、似ている作家、似ている作品を思い浮かべます。他の方にお勧めする場合でも、店頭に出す場合でも、こうして連想した説明(陳列)が一番効果的なので。

『見知らぬ老人とルームシェア』 佐光才近 ¥300

この作品を持ち込みいただいたときには、ユアグローを連想しました。もちろん、ユアグローと並ぶわけではありません。ユアグローに申し訳ないが、浮かんでしまったものはしかたない。やや詳しく表現しますと、「ユアグローの二番出汁」という感じ。もしくは「甘噛みのユアグロー」。著者の方には失礼な言い回しなのは承知の上で、二番出汁だって出汁は出汁。ユアグロー自身少しクセありですし、「口当たりがよい」ともいえなくもありません。まだユアグローを未読の20代の方でしたら、程よい噛み心地やもしれません。

ああ、ここまで書くのに、どう書くべきかとっても迷って何度も書き直しました。

作品のご紹介をしようにも、短文の場合はあらすじがないか、完全ネタバレになるので、説明が「印象」になりがちです。想像力を駆使して書こうと念じておりましたが、まったくもって燃料不足。かたじけない。

だから他の人よりもちょっとだけ幅広く本を読んでいるのかもしれません。わたしはいつのまにか純粋に趣味のためだけはなく、仕事で連想をするときのために読んでいるのではないか?という気持ちが湧いてきて、残念というよりは、当然そうなるよなぁと感慨深いです。

それは自分に限ってのことではないような気もしております。
作り手側の方たちにも独特な読書というのがあるのではないでしょうか。

なかにはまったく読書経験なしで、文章を書いている方もいらっしゃるのかもしれませんが、わたしの知っているもしくは見聞きしている方々で、文章の優れていると思われる方は読書家だなと思うことが多いです。心が動く源は千年前の昔から同じかもしれませんが、書き手の表現力や読み手の想像力次第で、伝わり方が大きく違ってくるような気もしております。

刊行すぐに古本として出回ることも多いこのご時世、同じ金額払うなら安い方という選択もあるでしょうけど、潜在意識を駆使して、同じ物語をより深く愉しむという選択もあるかもしれないなぁと思います。

こちらの冊子は、ご来店の印象でお買い求めをお勧めします。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

「趣味と実益」 [新着ごあんない(本)]

CIMG5801.JPG


明・大・昭・不良.jpg「趣味と実益」は、『明治大正昭和不良少女伝』の著者である、平山亜佐子さんが制作している超個人雑誌(ミニコミ)です。

いきなりですが、宮武外骨という人はご存知でしょうか。(wikiリンクを貼りました)

今時ならば普通に?お暮しになられているご婦人には、本屋さんに足を向けても自然には出会えない御仁かもしれません。だからと言って、そのままお過ごしになられるのも、もったいない。

ちらりとでもご覧あそばせば、なぜいきなりそんなことを言い出すのかわかるのですが、「滑稽新聞」などの宮武外骨の雑誌、新聞に、おっと、おおっと、興味をお持ちになられれば、おそらく、このミニコミも楽しめるかと思います。

よのなかのよしなしごとを、おもしろおかしくもじりたおしながら、もうれつにひはんする。
かなり過激なのですがなぜかそこはかとなく愛嬌があるのが、特徴です。

発行お知らせのチラシを見たときに、これを女性の方が書いているということに少なからず驚きを隠せなかったのですが、よくよく読めば、ほどよい乙女目線あり、ご愛嬌、当社比?3割増しという感じに仕上がっております。

この続きで、『明治大正昭和不良少女伝』をお読みになられると、とても楽しめるように思います。「ほんまかいな?」と思うような、破天荒な記事の数々に、それまでのオトメイメージが思いっきり覆され、かなり興味をもたれると思います。

「趣味と実益」 第壱~第参號 まで 各¥500
春ごろには、肆(四)號もでる予定とのこと。

通販も承ります。[本]
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『もの食う本』 サイン本入荷ご案内 [新着ごあんない(本)]

『味見はるあき』でご紹介させていただきました、木村衣有子さんの新作が入荷しました。

PR小冊子「ちくま」で連載されていたものを加筆して書籍(文庫)化したものです。食べ物を題材にしている本を紹介しつつ、思いだすことなどや考えたこと、作家のこと、など、今回の選書は『猫の本棚』(サイン本ははおかげさまで完売いたしました)とは少し趣が違っていて、若干身近な本が増えており、旧知の作家さんの著書をあげたり、コミックだったりと、本の紹介本でありがちな、背の届かないもどかしい感じではなく、「これ、読んだことある」と思われることもあるかと思います。

CIMG5785.JPGもちろん、木村さん特有の切れ味のある眼力もありますので、未読既読に関わらず、新しい印象を受けるかもしれません。

今、表紙画を描かれた、武藤良子さんとのサイン本もございます。

こんな小さな空間に名前(サイン)といって、筆を入れさせて良いものなのだろうかと、武藤さんにサイン本をお願いするときにいつも逡巡します。といいつつ、今回もお願いしてしまいました。

やや軟らかめな木村さんの新作に、凛とした感じで吟醸酒のような武藤さんの絵。
このバランスも面白いですね。

あわせて、『味見はるあき』もこれを機にいかがでしょうか。

CIMG5781.JPG
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

土星 第3号 2011 [新着ごあんない(本)]

CIMG5683_copy.jpg各地で活躍されている、イラストレーターさんたちが集まって作ったzine、「土星」の第3号を販売することにいたしました。

この「土星」というタイトル。元々はツイッターから端を発して、主宰主である方が個展を開くのに、一緒に展示することを呼びかけをしていたのですが、やはり残るものを作ろうと、作品を集うツイートしたら、各地からイラストレーターの方々、さらには幸いなことに編集デザインをしてくれる現編集者の方の申し出で、トントン拍子に本が出来上がったとのことでした。

CIMG5687.JPGCIMG5690.JPG今回の3号は「地方都市」みなさん各地にいらっしゃるというので、ネットでのやり取りが中心になるようです。それぞれの「地方都市」という言葉に反応した思いを、用紙に表します。

イラストを書いている方が文章も書いています。時には文章専門の方に依頼してイラストを添えることもあるそうです。なんとなく特徴ある紙と印刷なので「レトロ印刷さんですか?」と尋ねたら、その通り、とのこと。

CIMG5689.JPGCIMG5688.JPGそれだと制約もあってなかなか難しいのでは?という問いかけも、その制約で楽しめる人が募集するたびに集まるので、まったく問題ないようです。



あまりの募集の多さに主宰主の方が掲載されないというなんとも皮肉な感じにもなっているくらいの大盛況。え!と、思わず、びっくりです。

版型にも触れました。なぜ、B4(247×350)変形サイズなのか?と。

画像では見えにくいのですが、表紙にはグラシンのような薄手の曇り紙がそえてあり、赤の糸で糸かがりがしてあります。昔の図版集にもこのような形があったようにも思いますが、そんな感じを思わせる作りです。ただ普通ならば、掌に収まるサイズ、ただイラストを生かすとなると週刊誌サイズ(B5)が妥当だと思いますが、2倍はする大きさで、なかなか御売りするお店さんも限られてくるだろうし、扱いに難しいだろうと思ったのでした。

確かにギャラリーショップや、アートを多く扱っているお店ならば、それを個性と受け取るお店さんもあると思います。売れる売れないは、そうした個性を愛おしく思う人が多いか少ないかの違いです。そして、その数差をわたしたち本を売る人間は知っています。だからこそ、その確認をしてしまうのです。

作り手の方にとっては聞くまでもない、余計な質問なのですが、あえて、そうした質問をして確認してしまわなくてはいられない。作り手の方も、お店はその作品の「ありのまま」を受け取るものだとおもわれているかもしれませんが、決して、「ありのまま」では受け取らないこともあるということを、そうした余計な質問により、お伝えしています。

と、ま、まどろっこしいこといいましたが。

感想として、赤の蟹のイラストは、インパクトがあってとてもすてきでした、他のもですが、イラストはやはり本業というか好き!というのが前面に現れており、わたしは文章なくても十分魅力的なのにと思いました。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
前の10件 | 次の10件 新着ごあんない(本) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。