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BOOK! BOOK! SENDAI  !!! [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG6082.JPG6月22日23日と貴重なお休みをいただき、仙台へ行ってまいりました。

お店ができてすぐわめぞ枠で参加させていただくことになり、楽しい仙台の2日間でした。昨年は震災のこともありご迷惑がかかるのも気になり見送りました。今回、二度目の仙台です。

この、こけしを写すのも二度目、心なしか、距離も縮まっております。

CIMG6084.JPG
車組と新幹線組と分かれ、車組は商品を携え、金曜着。わたしは、土曜の朝に仙台に到着。すぐに会場へ、準備をして、イベント開始です。

会場は多くの方にお越しいただき、補充どころか傾いた棚の本を戻すのも一苦労という感じの状態で、本当に多くの方にお買い上げいただきました。なによりも、こうした反応を見ると、今まで背負っていた重い荷物も軽く感じ、身体も軽くなったような想いがします。

BOOK! BOOK! SENDAI」は、この1日というわけではなく、6月の月の間に、さまざまな本のイベントをしています。わたし、ひぐらし文庫が参加しているのはSendai Book Market 内の一箱古本市など古本をメインとしたイベントですが、古本だけではなく、また、主催側の方々も、古本も扱う書店もあれば、新刊書店、作家の方などもいらっしゃる、本に関する仕事を持つ方々がみな、知恵と力を出しあって、仙台の街が、人と本でつながるイベントです。

Sendai Book Market のイベントの日あと、仙台主催者、関係者、わめぞチームなどを含めた、大きな打ち上げがありました。

仙台に降りるたび、その姿を見るだけで力がわいてくるような存在であるのが、「book cafe 火星の庭」の前野さんですが、次回のイベントから、ジュンク堂書店仙台ロフト店の佐藤純子さんが先頭に立ち取りまとめをしていくようです。

CIMG6097.JPGこれで前野さんが表に出ないということにはいかないのでしょうけど、こうしたイベントは次の世代につなげられるというところまでいっているところは少ないですし、続けることが一番大事なことですから、次の世代、また次の世代へと続いていくことを願っています。

わたしもかつては大きな企業の中でいるひとでした。

企業の中にいる人がこうした外でのイベントに参加している場合は、やはり企業と個人、その使い分けは難しく、それは、書店で働く人にとって、参加したい、一緒に街の人と行動したいと思ってもなかなか一歩前に足を出すことができにくく、とても頭の痛い問題だと思います。

その力は自分のものであって自分のものではなく、ただ多くの人の目に入り、多くの人に気にかけてもらえることはありますから、その力を使ってより効果的に活動をする方がやりやすいのは確かです。

反面、その効果を知っている人は、作り手あっての自分であること、また、大きい舞台が用意されているということが大きく作用しているからであることを熟知しており、そのことで、少なからず抵抗を感してしまう書店員の方も多いと思います。

わたしは、自分でも無理だろうと思っていることを始め、本屋を始めました。少なくとも、3年以上前は今の自分は想像もしておりませんでした。今考えていることも理解しにくい行動と言われることもありますし、そういわれるのも当然であることもわかっています。

でも、無理絶対に無理、できっこない、と思っていたことを、この佐藤純子さんや、他、書店で働く方々が、まるで空を優雅に飛んでいる鳥のようにすいすいとこなしているのを見ていると、時折、自分の大きな決心というのは、たいして大きくもなく、たいしてすごいことでもなかったのだなと、軽く、目が覚めるようなことがあります。

わたしにできなかったことが、すんなりできる人がいる。

ちょっと悲しくもありますが、でも、本を取り巻く環境で「こうなればいい」という景色は一つではなく、それぞれに、別々の立場で素晴らしい景色を作っていき、その絵がつながればいいと思っています。

わたしができないことは多くありますが、ひとりひとり、ひとつひとつの絵を持ち寄れば、大きな景色になり、それが「世界」になるように思います。

それが、わたしの「わたしのようなお店が1000あれば」という考えです。

いつものように、楽しく、そして豊かな気持ちになり、大きい力をもらえたような仙台での2日間でした。
仙台の皆様、本当にありがとうございました。
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「はなうた」4 リニューアル号 [新着ごあんない(本)]



以前、3人の女性で作っている小冊子「はなうた」をご案内させていただきましたが、最新号、4号が入荷しました。

今回は小冊子の形を変え、リニューアル最新号です。

それを聞いた時も少々不安でおりました。形を変える?ちょっとした疑心暗鬼。
でも、そんな心配は杞憂でした。すみません。

ページ内のレイアウトも工夫があり、見やすく、目にとまりやすい。冊子の角に丸みがあることも、中を読めばそれが自然であることが伝わります。

基本はお洋服というのと他に、毎回、号によってイメージカラーを持っていますが、今回は銀色・・・・。なんか、わかる!と、この表紙の色を見て思いました。

今回の特集はネセセアシックでかわいいお洋服です。
もうひとつ特集でイイホシユミコさんのインタビューもあります。

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木曜日 創刊号 [新着ごあんない(本)]

そういえば、最近、「奮発した」って聞きませんね。
昔は、お母さんは家族の前でこの言葉を口にしたりしたものです。

ちょっと前の日本はまだまだ貧しく、わたしの子供時代なども、まだたまに停電はありました。テレビは「しばらくお待ちください」の静止画像に切り替わるし、もらえばなんでも仏壇にあげちゃうし、いいものはなんでも布を掛けるか専用カバーがありました。ケーキも生クリームは見かけるけど、主流は日持ちのするバタークリームで。しかもバターというには難しい植物油な、いや、つまりはマーガリンで。油特有の臭いに耐えられず口をつけなかったので、親にあまりいい顔をされなかったのを憶えています。

ここのところのさまざまなニュースで「贅沢」って何だろうな~と、思ったりするわけで、そうしたこともあり、わたしの記憶にある「まだ貧しい日本」というのを反芻してみたのでした。わたし個人に置き換えてみれば、ここ10年位で体内時間が早くなり、奮発の頻度はあがり、その分、1000円単位だった「奮発」が100円単位になっているようにも思え、奮発度は変わらないかもしれないけれど、ほんとうの意味での「奮発」であるのかどうなのか。わからなくなってきているようにも思えます。

と、出ない答えの話はさておき、新入荷のお知らせです。



リトルプレスで、こういうタイプの冊子はよく手にしており、さらに言えば、中身は面白そうなのに冊子の作りが残念なものが多くあります。大概は、「こちらの方が安い」と印刷会社に押され、それでいいか、と、ふと納得してしまうというものです。従来ならば、作ったモノを公にすることで目標を達するということであれば、それでよかったのかもしれません。でも、表現する方法はもう紙だけではなく、そこで紙にする必要もありません。

作り手がそれでよいとしても、それを橋渡しする売り手のわたしは、受け手の、なかなかいいものだと思っているのに買わない「もやもや」を、はっきりと口にしなければいけないような気がしています。

製作費が高ければいいというわけではありません。でも、自分たちがこうでありたいという最終の仕上がりの形があるはずで、そこの差のギリギリのところをどう狭めるかということなんだと思います。

この「木曜日」を見たときは、「さすがプロ」と生意気にも口に出てしまいました。それぞれフリーで活躍されていますが女性三人で作られた小冊子です。「プロ」と先ほどは言いましたが、作り手にプロもアマチュアもなくすべて作り手は受け手にとって「プロ」です。無料(フリー)であっても、受け手の時間と手間を取りますので、同じことです。現場経験を重ねている人である場合とそうでない場合と、明確に冊子に出ることがあります。とはいえ、面白いことに経験値のない場合の方が、かえって、妥協ギリギリに合わせていくということもあったり、プロだから出来がいいものを作れるかというとそうでもないし、本を作るというのは技術は必要ですが、それだけではないのだな、と、強く思います。

本当に「本」というのは、生き物だなと思います。
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ご報告2つ。 [ひぐらし硯 日々のこと]

事後報告になってしまいますが。

6月7日(木)に、東京MXテレビの「5時に夢中!」という番組内で行われています、「装丁ジャンケン」に出演させていただきました。取材はちょっと前にあったのですが、放映日が定かではなく、もしかして使われないかもなんて、しょんぼりしていました。本の外側と内側の良さを紹介させていただく機会なんて、今までなく、お話を聞いたときは店の天井に頭がつくほど(嘘)ジャンプしたのですが、取材を受けてみれば、あまりの自分のコメント力のなさ、機転のきかなさに、なんておまえは反射神経が鈍いんだっ!と膝を割るほどたたいて悔んでいました。

ご紹介した本は、浅生ハルミンさんの「三時のわたし」です。
ほんとにおもしろいし、軽くて、すぐ読めて、何度も繰り返し読んでも、「くすり」と笑えるのに。



nishiogi.png6月2日(土)に行われました、
倉敷、蟲文庫田中美穂さんとの対談では多くの方にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

田中さんは個人経営の本屋さんとして18年というキャリアですし、それに、男女問わず、若い人が古本屋を始めるというようなさきがけに近い存在で、著書も出されるほどで、お話をいただいた時点から、はたして話が噛み合うのだろうか?と、ものすごく怯えておりました。キャリア違いすぎ!

噛み合うといっても、趣味とかそんな話ではなく、きちんと質問したりできるのかしら?ということで、普段、お誘いいただいて呑んだ席で話すのとは違って、会場にお越しの方々にお聞かせするわけですから、やはりわたしもちゃんとしていないといけないんだよな~なんて、ぼんやり思っていたのでした。結局、なにが「ちゃんと」なのかもわからないままなのに。

心配で足がガクガクしておりましたが、会場の方々から温かく見守れ、西荻BMの方々に助けられ、なんとか終えることができました。

西荻BMの方からお話をいただいたときに、一も二もなくお受けしたのは、西荻窪のこけし屋さんでやるとお伺いしたからで、実は、その向かいの、今では自転車屋さんとドラッグストアになっている箇所に、かなり昔、西荻パームガーデンという、わたしが勤めていた会社で出していたお店がありました。

そのオープニングスタッフとして書籍担当をされていたのは、わたしに書店の仕事を教えてくださった人です。当時入社2年目でなにもわからない状態で、西荻パームガーデンという、雑貨、食品、書籍などを扱う複合店舗で書籍全般を担当し、時には、問屋(取次)さんで、欲しい雑誌が手に入らないため早朝倉庫が開くのを待ち、同じく並んで待っている個人商店の書店店主に教えてもらいつつ、本を売ることを憶えた方です。

『「本屋」は死なない』でも元上司として書かれておりますが、「書店」というものに区切らず、仕事の仕方を教えてくださったという方が正確かもしれません。

わたしは一度もその職場で働いたことはありませんが、元上司にとって「原点」と思っていらっしゃる地、場所で迎えていただいたということは、やはりわたしにとっても光栄なことでした。

本当に皆様、ありがとうございました。


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MEMO-GEN [新着ごあんない]

あれ?まだご案内していなかったっけ?と錯覚するほど、ここのところ、熱に浮かされたようにご来店されたお客様やことあるごとにお会いする方に紹介していて、うっかりしておりました。

MEMO‐GENほんとにほんとにおススメなのですよ。

おすすめはやはり一筆箋ですね。ひとこと言葉を添える際に、友達はもちろん、目上の方にでも。同じ言葉を添えるにも、やっぱりセンスがいいなって思われたいものです。これを使えば、やや株が上がるかもしれないな~なんて。それに折りたたむと名刺サイズになるので、メモとしても機能十分なスグレもの。

手にした瞬間から、どうしよう、何に使おうってどんどん楽しい気持ちが膨らむこと間違いなしです。



これが活版だってことも、大きな魅力の一つです。
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東京蚤の市出張販売のご報告 [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG6024.JPG6月になりましたが、
東京蚤の市に参加してきましたご報告を少し。

5月26日27日の二日間。晴天に恵まれ、本当に多くのご来場者さまにおいでいただき、誠にありがとうございました。お店でお会いしていた方もおいでいただき、お声かけなどしていただき、心強く思いました。また、多くの初めての方に当店を知っていただく機会に恵まれ、本当によい2日間でした。

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車の免許も持たず、もちろん車も持たず。車を運転する人も見当たらない。そんな三重苦、四重苦で、いった出張販売ができるのか、否か?だいぶわたしも迷いましたが、今回限りの(助っ人)商品も加わり、なんとかできるのではないか?と、決意したのは、申し込みの締め切りギリギリでした。

なんでもひとりというのは、やはりなかなか大変なものです。体力がどれほどあろうと、手は二つしかありませんし、足も二本です。二つしかない手で、段ボール本がぎっしり詰まった5~6箱など持てるわけもありません。普段から車をお使いの古書店さんなら、全然問題はないのでしょうけれど、めったに使わない車にお金をかけることはできませんので、結局、こうしたときには、いつも返答に詰まりがちです。

CIMG6025.JPG手紙社さんからお借りすることもできるのですが、ここはとテーブルとテントを持参しました。そうしましたら、あら、屋根がついている…。主催の方々に気を利かせていただいたようで、急な雨でも濡れないような屋根つきのところを書籍販売ブースにしてくださっておりました。さすが!

第一回ということもあり、どうしたら会場で皆様にご満足いただく買い物ができる売り場になるか想像できず、どのようなお客様がいらっしゃるかもわからず、立ち上げまで不安でした。

蚤の市と銘打っているだけに、アンティークの趣あるものが多く会場に集まっております。
目移りしそうです。何度目の前の古道具屋さんにあったアンティークボタンを手にしたか・・・。

古本市のような古書を目当てに来ている方ではないため、古本を買い慣れていない方も多くいらっしゃいました。最後ページの「見返し」部分に値段を入れるものですが、例えば、「後ろに値段が書いてあります」と書いておくと、表紙カバーの印刷している定価の方を見て、首をかしげている方もいらっしゃるという感じです。今度開催します外市のチラシなども配布していましたが、「古本市」というのに足を向けたことがない方もいらっしゃいました。それでも、そこは何度も出張販売を経験している古本屋さんたちのブースを見ましたら、後ろの「ページ」に、など、言葉を入れており、お客様も安心してお買い物ができそうな環境を作っていたりして、出張販売には出張販売の特有の、コツというか、ツボのようなものがあるものだ・・・と勉強になりました。

なかなか、ひとりのお店で、外で販売をする機会もありませんが、今回は本を中心とした催しものでないからこそ、参加してみたいと思っていたし、ふとした会話から、わたしも、お客様も新しい興味が生まれ瞬間を感じると、本当に、参加して良かったと思いました。

CIMG6039.JPGもみじ市なども主催している手紙社さんですから、今回も会場はほんとにおいしい匂いがあちこちから届きます。当然のように長い長い行列で、なかなかお店をしているとそんな列にも並べずに・・・・なんて、ぼやいていたら、差し入れしていただいてしまいました。おいしかった~。ありがとうございます。

もちろん、この画像。
いま仕事PCの壁紙にしております。
にんじん、ぶらさげ、がんばります!
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6月のひぐらし文庫 [店舗情報]

カレンダー.pngなかなか不安定なお知らせばかりが続いて、お客様には大変ご迷惑をおかけしておりましたが、今月ははっきりとお知らせできそうです。

黄色い枠の〇がありますが、こちらは店舗で作業をしている日を記してみました。お店におります。お店も開けて作業しておりますので、お近くにお立ち寄りの際、お気軽にご来店くださいませ。

在籍時間は、平日営業でした12時ごろから20時ごろまで。もし確実にということであれば、ツイッターかメールでご一報入れていただければ、その時間帯には必ず在籍しております。もちろん、在籍しているかどうか、作業様子などは@higurasibooksからでもご案内させていただく予定です。

CIMG6041.JPG6月2日~3日は実店舗も営業しますが、西荻茶散歩のイベントのなか、西荻盛林堂さんのミニ古本市に参加しております。古本だけではなく、雑貨もご用意しております。とりといとさんの鳥刺繍の栞や、先日入荷したMEMO-GENもご用意いたしました。

本日、その陳列にお店に行ってまいりました。ちょうど、陳列に行ったとき、「昔日の客」の特集をされていた棚の陳列が終わったところでした。

ということで、ちょっとそちらの様子も撮影してきました。

CIMG6043.JPG6月2日は恥ずかしながら、こけし屋さんの2Fで蟲文庫田中さんとトークショーをさせていただきます。

2012年6月2日(土) 「わたしとお店とその日常女性店主トーク」 
ひぐらし文庫/原田真弓×蟲文庫/田中美穂

会場:こけし屋別館2階
開場 17:30/開演 18:00
料金:1500円
定員:100名

6月23日24日は「bookbook Sendai」に参加のため、実店舗はお休みさせていただけます。

6月のひぐらし文庫もどうぞよろしくお願いいたします。
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