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もうすぐ1年 [ひぐらし硯 日々のこと]

1月9日に開店し、1年が過ぎようとしています。
この1年で、何度もお店の配置を変えました。

新しい取引をするたび、お客様の目線や反応を伺うたびに、あれこれと悩みつつ、
見えない会話をするように、変えていきました。

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よくいらっしゃる方にも「また変わりましたね」といわれるくらい。

何もかもわからないままお店を開け、
多くのことを学びました、多くの人に出会いました。多くの人に支えられました。
できたこと、できないこと、それぞれありました。

本日29日で今年の営業は終了です。来年は5日から営業いたします。

その4日後に1年を迎えます。

そして、まだまだひぐらし文庫は変化していきます。


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平台のこと。最終。 [ひぐらし硯 日々のこと]

前回も同様書店で働く皆様が誰もがやっていることで、あらためて大ごとのように書くのはどうなのだろうと逡巡する日々ですが、一番肝心なのはおそらく最後の部分、「組み合わせで、売り上げを作っていくというところだと思います。

一部しか紹介していないと言っているのは、その部分部分のさりげない一言の方が肝心であって、おそらく、関係の方々は「そこじゃん!」と、わかっている人はみな思っているからです。

それはそれぞれの書店におかれた状況、環境、資料の内容、土地柄など、担当者の状況、環境、姿勢にもよるかと思います。同じことをしてやれることもあれば、やれないこともありますし、当然「あるもの」が手に入らないことも多く、どういう風にするのかという具体的な方法は、やはり、告げられるものではないように思います。

決して、誰でもその日に行けば本が出せる、そして、どの本を棚から外すかがわかるというものではありません。バーコード管理されているなら把握できるはずと思われがちなのですが、その本が1冊売れれば、確実に1人買う人間が減る商品なのです。どういったアプローチで購入を決めたかというのもさまざまです。ただ、他の業種の方でもそう感じられている方は多いかと思います。

だからこそ、担当者が判断しその売り場を育てていかなければならないのです。

前置きが長くなりましたが、
今回は「平台」と呼ばれる場所に書店員さんはどう積んでいるのか?です。

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平台のこと。やはりその1に [ひぐらし硯 日々のこと]

前回の書棚の話ですが、ほんとにお恥ずかしい感じで、自分でもできていないのによくいうワと、ツッコみ入れて書いておりました。今回も、そんな感じ満載ですが、わたしが教えてもらったものの一部をご紹介して、少しでも、本屋さんはそんなこと考えて出しているのだと、思っていただけると嬉しいです。やっぱり、現役の方が書くのと、そうでないのとでは、企業秘密?も若干あるのかもしれず、書けないことも書きやすいです。

なので、自分のことを棚上げしつつ、もうちょっと恥もかいておきます。

CIMG4403.JPG今回は「平台」のことです。十年以上前には、「平台」という言葉も業界用語に近く、一般向きに使用するのはどうなのか?と言われて、「平場」とか「台」とか、そんな感じで言われていたこともありました。

書店業界にいながらもそれがどうしてなのか?わかりません。わたしの子供のころから平台はあったと記憶していて、どういうわけかその名称は一般に知れ渡るようではなかったな、と不思議に思っています。

実際、平台や多面展開など大量に見せる陳列などは、昔はそれほどなかったし、長いスパンの販売方法が当たり前であったこと、それと、いち書店員が、もっと前に出て直接お客さまにPOPや販促文、雑誌やテレビ取材などで、お伝えすることが多くなってきたから、ということもあるのかもしれません。

売り方の変化に合わせた言葉の必要性が出てきた、その端境期にいたからなのかもしれません。

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書棚のこと(おまけ) [ひぐらし硯 日々のこと]

20101010_15.JPG書棚のことを書いて、周辺の方々に感想を多くいただきました。新刊書店さんだけでなく古書店さんにもお声かけいただきありがとうございました。

一番うれしかったのは、まったく業種とは関係のない方にも感想をいただいたことです。

ひぐらし文庫は、本が好きになりたいけど、なかなか「本読んでいます」というほど読書歴の浅い方のために、楽しくなったり、ちょっと賢くなった気がする本や、本を読むぞという気分にさせる、テンションのあがる雑貨を扱っています。このブログを読んで、それじゃ本を読んでみようかなとか、本屋さんって面白そうと思っていただけるきっかけができたら、これほど嬉しいことはありません。

ただ、一方、業界内にいる方に対しては、今でもこうして書き続けるのはどうなのだろうか迷っています。

というのも、やっぱり本屋は立地と在庫量の商売だからです。どんなにすごい技術を持っていてもかなわないことを嫌というほど知っているからです。仕入れに関しても、時には数量制限され、自分の思い通りの売り方をさせてはもらえないこともあります。技術なんて、そんなの要るの?と言われても、なんの反論もできません。

それでも、業界内にいる人にとっては普通でも、もしかして少しは面白がって聞いてくださるかもしれないし、その話に興味を持って、実際、本屋に足を運んでくだされば、と思います。

ということで、前回までのもので質問をいただきましたので、ちょっと補足だけしておきたいと思います。

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書棚のこと(やっと・その4) [ひぐらし硯 日々のこと]

書棚のこと、お話して、ずいぶんと天に唾する行為をしたものだと後悔しっぱなしでおりました。

棚 (2).jpg新人時代、上司が言いました。「棚整理で5%、気合で5%合わせて10%(売り上げ)アップ」と。当時は少なくとも売り上げの悪さでまず見直されるのは、棚整理がきちんとできているかどうか?でした。

といっても、売れ過ぎているところだって補充も間に合わずガタガタしていたでしょうし、一見してはわからないかもしれませんが、原因究明のとっかかりには必ず言われる言葉でした。

今だとPOSでの数値分析などするかもしれませんね。決して当時でも数字管理をしていなかったというわけではありませんが、今はまずPOSでの数字管理ありきで、それなしでは語れなくなってしまいました。

ここからお話するのは、おそらく、お客様のためというよりも、お店側のこともあり関係ないよということもあるかもしれませんが、もし、興味を持って読んでいただけると幸いです。

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書棚のこと(つづくの?・その3) [ひぐらし硯 日々のこと]

その1、2と書きながらも迷い続けておりました。

そもそも、正解なんてないのに、文章になってしまうとまるで正解となってしまうことがあること。みんなそうやっていると言っておきながら、自分の意見をただ押し付けてしまいかねない。それに、せっかく大変な思いをして育ててもらったのに、勝手に外に出ておいてそれを所属していた後輩に還元もせず書くこと。どうなの?というのは気になります。正確に言えば、育ててもらったわたしの会社は合併してしまい、もうなくなってしまったんですけどね。職人としてはどうしても「筋」は気になるものです。いいのかな?と。

とはいえ、全部お話しているわけではなく、お客様にもっと本屋に興味を持っていただきたいのと、過去、諸先輩書店員の方が書かれた本を読むと華やかで、確かに憧れる姿ではありますが、実際の作業がいかに「機能美」を考えているものなのか、知っていただけると嬉しいなと思っています。

本を大事に扱うこと。新刊は新刊だからこそ新刊です。それをお客様に届けることは正解だろ、と思います。なによりもコンディションであること。これからはさらに重要になってくると思っています。

コンディションキープの話ばっかりでつまらん、と思われる方も多くいらっしゃるかもしれませんので、この先(があれば)ちょっと派手めなことも書ければと思います。ただ「ちょっと」派手「め」なんで、あまりご期待に添えぬものかと。自宅の本棚整理術にとお考えの方にも、あまり参考にならないかもしれません。

ということで、今回は、「2 買いやすい」の続きです。

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書棚のこと(やっぱり・その2) [ひぐらし硯 日々のこと]

大事な3つの、1 見やすい 2 買いやすい 3 売りやすい ですが。

分かれているようでこの3つは密接しており、見やすいことは買いやすく、売りやすくすることで買いやすい環境も生まれるということがあります。売りやすいはついつい繰り上がってしまいがちですが、やはり優先順位としては最後にしたい。それでも継続できなきゃ意味がなく、葛藤しつつも、それぞれの棚を書店員さんたちは管理していることと思います。

書店の「ベストタイム」があるとしたら夕刻6時くらい。一日1便なら朝だけ、2便だったら最終便は2時くらいにはどの書店にも届け終わっています。営業時間の長さにもよりますが、スタッフ休憩を含めると、並べ終わっている時間はそれくらいになります。ちょうど、働く人が「あの本買って帰ろうか」という時間、「今日も楽しかった」で家路についてもらえるよう、一番美しい状態で迎えられるように、書店の一日は動いています。

ということで、今回は、2 買いやすい です。

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書棚のこと(多分、その1) [ひぐらし硯 日々のこと]

ちょっと前のことでした。

店の本棚をどう並べるのか?という話をお店でしたところ、とっても面白いと言われて意外に思いました。もっと知りたいとも言われて、戸惑いました。

昔の書店員の方は職人気質で「見て憶えろ」と言われることも多かったのですが、それでも10年前くらいには取次(本の問屋さん)主催の養成講座などもあり、教えてもらえるチャンスはまだ少しありました。

最近はどうなんでしょう?数字がはっきり見えてきた分、棚で並べて売るよりも、1点の商品をどれだけ売るかによって決まってしまうことの方が多いかもしれませんね。誰にとってもそのほうが評価の効率がいいしわかりやすいからです。なので、昔と今とでは求められる資質も変化しているのかもしれません。そんな中、書店員の方にも参考になるのかどうなのか、よくわからないまま、説明をするのも変だなと思っています。

しかも、書店の人はそんなこと当然やってるよと思う人多いと思います。

果たしてどれほどの方に面白いと思っていただけるのかわからないのですが、ただ並べるだけの仕事ではないということを知っていただく機会があるのも、またいいのかもしれないと、考え直しました。

自分のレベルは棚に上げて、並べるだけの話をし、それが特殊技能だと判断していただけるかどうかもわかりませんが、ただ、業界外の方に、少しでもその自慢になるかどうかわからない特技を知っていただくだけでも、嬉しいです。

ということで、ここからは並べ方の説明をしたいと思います。

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仙台へ [ひぐらし硯 日々のこと]

CIMG3095.JPGBook! Book! Sendai 2010企画 「Sendai Book Market 」参加のため、仙台に行ってまいりました。

わたしは午後発を選択。午後は2名での出発です。わめぞ枠で一緒に参加することになった、7月に『自活と活字』刊行予定荻原魚雷さんは切符だけ渡され、何にも知らずにいらしたようです。とはいえ、わたしもそんな感じです。

馬鹿話なら絶対の自信があれど、エスプリなんか利かせた腕(話術)もないため、かなり退屈させてしまうのではと心配でしたが、さりげなく話をつなげていただく気遣いなどいただき、あっと言う間に仙台に到着、無事みなさんにもおちあうことができました。聞けば、book cafe 火星の庭さんに現在もご自身の棚ができていて、2ヵ月に1度は仙台に来ているとのこと。ほんとよかった。たぶん、ひとりで行くことになったら100%道に迷っていただろうし、実際、単独行動した際には戻れないかもと思う瞬間がありました。(今だから言うけど)

思えば、駅で(右の)こけしを見てふらふら近寄り、写真が撮りたいと言いかけたら、「出たらもっと大きいこけしがありますよ~とりあえず火星の庭に行きましょう」と軽く諭され、先発組と引き合わせてくださった。ほとんどの人がまさかあんなに早起きをしていくとは知らず、わたしが午後出発を選んだばかりにとんだご迷惑をおかけしたような気がしてきました。

ここで言っても伝わらないか。

とりあえず無事にみんなとおちあうことができて、いろいろと満腹な仙台の夜を過ごしました。

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豆本を作ってみました。 [ひぐらし硯 日々のこと]

20100614_2.JPG豆本ワークショップに参加しました。なんとなく、本の部位や、どうできているのかなくらいは分かっていたのですが・・・正直自信がありません。

一度は自分でも基本の基本を会得したいものだと思っておりました。赤井都さんのワークショップに参加させていただきました。

机にあるものを確認しますと・・・。


1  厚紙(製本用)と本書(糸をかがる穴がついていますので楽でした)と製本用表紙(2枚)、
   寒冷紗(「かんれいさ」と読み、網網っとした面とつるんとした面があります。綴じるための補強材)
  △これが全部合わさって、「本」になります。
2  カッター(糸を切ったりします)
3  ヘラ (本の角をきれいにまとめるためのもの)
4  糸と針(糸は裁縫とは逆で、穴の元で玉結びしてある。針も裁縫用ではなく丸みのあるもの)
5  のり紙(新聞紙でOK)
6  ワックスペーパーとケント紙(わたしはこの重要性がわからないため大失敗に・・・)
7  木工用ボンド(本の背の部分はこちらでのり付け)
8  のり(工作用ののりです)
9  水と筆(7、8を水で薄め、筆で塗ります)
10 マスキングテープ
11 定規

ということで。あと、自前で用意したのはシャープペンと計算機なのですが、こちらは用意していただいた用紙どおりに作成したので使わずにすみました。でも、いろいろな製本をしたいということであれば、こちらも必要だと思います。

20100614_5.JPGまずは糸かがりから。真ん中から初めて、交差するように縫っていきます。穴が開いていたのでスムーズでした、先に目安をつけておくってことが大事ですね。糸は麻が入っているような丈夫な糸で、針も先はやや丸みを帯びているものでした。最後は真ん中にもう一度糸を通して玉結びをします。
20100614_8.JPG台紙もきってある状態になっており、こちらも作業がスムーズになっておりました。製本するときには採寸して切っていくことになります。精密につくらなければならないので、やはり計算機は必要かも。

あと定規もですね。右手から順に作業していきました。

20100614_11.JPG20100614_14.JPG20100614_15.JPG20100614_17.JPG20100614_24.JPG



紙を合わせて貼っていきます。紙の裏に矢印がついていて、天地が決まっておりました。(天・地は本の上と下の名称です)切った状態だと天地が分かりにくいので、目印になっていました。紙の筋に沿って、貼り合わせていきます。

20100614_25.JPGと、あとは、背に糊を塗って本書とくっつけていくんですが・・・ああ、なんてこと!ここまできて間違いをおかしてしまったのでした・・・・コレ。見返しを一気に貼ってしまったのです。わりときれいにできちゃったんですけど、実は。でも、本当は間違い。本当はケント紙とワックスペーパー、のり紙を挟んで糊をつけていきます。20100614_30.JPG木工用ではなく、でんぷん糊で、です。どちらも少し水で薄めて使用します。ぴりりとはがしてもう一度。



背に筋を付けて、糸で縛り、そこでプレスします。プレスは自宅でということで、講座はここで終了です。辞書や重しをしてずっと置いておいてくださいとのことで。



20100614_40.JPG今はプレス中。プレス機は自前です。
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